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都電ぶらり旅。雑司ヶ谷~町屋二丁目でローカルに触れる、東京さくらトラムのモデルコース!【新参者コラム】

「東京」と聞くと、高層ビルの立ち並ぶハイテクな景色が思い浮かびがちですが、ローカルな雰囲気が根付いた下町エリアにも、隠れた魅力がたくさん詰まっています。

 

「新参者コラム」は、誰かが新しいことに挑戦するハードルを限りなく0に近づけたい!という願いから、体験談を初心者目線で語るコラムです。

第二弾は、「都電ぶらり旅」

ずっと都電で旅することに憧れていた筆者が実際に乗って見たもの・感じた事とともに、都電・日帰りぶらり旅のモデルコースを紹介します。

 

日常の中にひっそりと存在する非日常を見つけに行きませんか?

東京から出ずに、低予算で小粋な旅に出たい!という方は必見です!

はじめに:「東京さくらトラム」って何?

東京さくらトラム(都電荒川線)は早稲田から大塚・王子エリアをぐるっと周り、三ノ輪につながる路面電車です。

明治44年に誕生した路面電車は、昭和の隆盛時代には「都民の足」と呼ばれるほど主流な交通手段でした。かつて40系統ほど存在した路面電車のうち現在では「都電荒川線」の1路線のみが残され、「東京さくらトラム」という愛称で人々に親しまれています。

実際に乗ってみた

始点は早稲田駅。お昼頃に乗車すると車内の席はすでに埋まっていて、予想以上の混雑に驚きました。老若男女(特にご高齢の方)が交通手段として使われているようで、ローカルな雰囲気が車内全体に漂っています。

停車ボタンがあったり出入り口が二箇所だったり、車内の見た目は普通のバスとなんら変わりないのに、電車特有の揺れが足もとから全身へ伝わってきて、不思議な気持ちになります。

 

ここで、お得情報!

都電ぶらり旅には、「都電一日乗車券」を購入するべし!

たったの400円で何回でも乗り降りができるようになります。乗車前に車掌さんに声をかけてみてください。

 

それでは都電ぶらり旅、出発です。

【鬼子母神前】歴史と文化を大切にする地域

手塚治虫がかつて住んでいた「並木ハウス」

まず最初に降りたのは、早稲田から3駅隣の「鬼子母神前」駅。行く当てもなかったので、とりあえず降りてみることに。

雑司ヶ谷といえば、夏目漱石の『こころ』の舞台となったことで有名です。「歴史と文化を大切にしている地域」というイメージがあります。

 

駅に降りてすぐ見えたのは、鬼子母神堂へ続くケヤキ並木。江戸時代から存在するこの参道は非常に落ち着きがあって、歩いているだけで歴史を感じられます。

 

鬼子母神堂へ向かう途中、ふと右の小道に目を向けると野良猫がのんびりと過ごしています。久しぶりに見た平和な光景に惹かれて小道に足を踏み入れると、年季の入った建物が目につきました。

看板を見ると、「並木ハウス」とあります。日本を代表する漫画家・手塚治虫さんがかつて住んでいたアパートです。

手塚治虫さんはここ並木ハウスで「鉄腕アトム」や「リボンの騎士」など多くの代表作を書いたそうです。

平成30年に有形文化財に登録され、現在では全ての部屋に住居者がいるようで敷地内の一般公開は行われていませんでした。時代を超えて愛されている証拠ですね。

野良猫を追っていただけなのに、思わぬ巡り合わせがあって嬉しいです。

並木ハウスの歴史 登録有形文化財である並木ハウスと並木ハウスアネックスは、子育ての神様として知られる雑司が谷鬼子母神堂の参道にあり、参道には江戸期より続くけやき並木が残されています。 周辺地域の大部分は、東京大空襲で焼失してしまいましたが、この一画は奇跡的に被災を免れました。 こうした街の特性を活かし、歴史資料としての価値も含め、保存価値は高いと判断。 平成20年には、並木ハウス(昭和28年築)と
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境内でお団子が食べられる!鬼子母神堂

参道を抜けると、鬼子母神堂の入り口があります。鬼子母神堂は子育てと安産の神様を祀るお寺です。

節分の日に足を運ぶと、何やらイベントを開催しているようで屋台が連なっています。

境内の入り口には東京都の指定天然記念物にもなっている推定樹齢700年の大きなイチョウが聳え立っています。見上げても視界に入りきらないほどの大きさに、もはや脅威さえ感じます。

境内には懐かしい駄菓子屋さんや歴史あるお団子屋さんもありました。

七福神大黒天を横目に鬼子母神名代「おせん団子」を買って、境内で一休みすることに。

「おせん団子」はかつて鬼子母神に千人もの子供が集まった事に由来するそうです。

境内ののどかな雰囲気の中で、二種類のお団子を抹茶とともに味わいました。

また、鬼子母神堂では「花まつり」や「夏市」など季節ごとにイベントが開催されているので、足を運ぶ際はぜひチェックしてみてください。イベントの賑やかさも普段の穏やかさも、どちらも捨て難い魅力的なお寺です。

鬼子母神堂は国の重要文化財です。鬼子母神は安土桃山時代に安置され、江戸時代から多くの参詣を受けている安産子育の神様です。母親の姿をしているため「鬼」の一画目を角と見なし「ノ」はありません。
雑司ヶ谷 鬼子母神 | 威光山 法明寺 | 日蓮宗 - 雑司ヶ谷 鬼子母神

【庚申塚】ローカル感溢れる喫茶店・ロン珈琲

次に降り立ったのは「庚申塚」駅。少し歩くと、巣鴨地蔵通り商店街に行き着きます。

向かった先は昔ながらの喫茶店「ロン珈琲 巣鴨店」。赤煉瓦の壁と落ち着く茶色の看板が目印です。

暖色の店内と優しい店員さんがあたたかく迎え入れてくれます。

あんみつや焼きたてワッフルなどTHE喫茶店のメニューが並ぶ中、少し背伸びをしてブレンドコーヒーを注文しました。普段ブラックを飲まない人間でも非常に飲みやすく、心に沁みる味わい深い一杯でした。

店内は撮影禁止となっていたので写真は撮れずじまいでしたが、周囲を気にせず心置きなく物思いに耽るための配慮でしょうか。五感で味わうことが求められます。その場限りの特別なひとときを、ぜひ、美味しいコーヒーとともに味わってください。


ロン 巣鴨店 - maps.apple

【飛鳥山】日本最初の公園?!飛鳥山公園

続いては「飛鳥山」駅で降車して、「飛鳥山公園」へ。

広大な敷地を誇る飛鳥山公園は、約300年前に整備され明治期に日本最初の公園の一つとして指定されました

敷地内には3つの博物館があり遊具も豊富で、老若男女誰もが楽しめる公園です。

童心忘るべからず、ということで、公園を散策しつつ遊具のエリアへ向かいました。

ここでしか見られない大きなお城の遊具が印象的です。周囲にもたくさんのユニークな遊具が点在していて、たとえ子供の頃のようにははしゃげなくても、見ているだけで十分視覚的に楽しむことができます。

さらに、昭和期に実際に走っていた路面電車や、蒸気機関車なども設置されています。路面電車には実際に入ることができて、木造の車内に座るとまるであの頃にタイムスリップしたようです。夕方になると鍵が閉められてしまい中には入れないので、注意が必要です

東京都北区
飛鳥山公園|東京都北区 - 東京都北区

【町屋二丁目】アメリカンで親しみのある喫茶店「ファントム」

最後に向かったのは、「町屋二丁目」駅にある老舗の喫茶店「ファントム」

赤い扉と青い看板がお店の前を通る人の目を惹きつけます。外見に負けず内装も非常にポップで、60-70年代アメリカを想起させます。壁一面にはロックンロールの巨匠エルヴィス・プレスリーのレコードが飾られていました。

ご夫婦二人で切り盛りをしている様子で、常連のお客さんと楽しそうに会話している様子からお二人の人相の良さがうかがえます。

窓際の席に座り、定番メニューのバナナジュース(¥600)と自家製ミートソースパスタ(¥800)を注文。どちらも物価高を感じさせないほどのリーズナブルな価格帯で、目を疑います。そしてなんとパスタにはマカロニサラダが付いていて、店主の粋な計らいに頭が上がりません。

 

「ちょっと時間かかるから待っててね」と言われて律儀に待つこと15分、湯気がほくほくと立つ自家製パスタが目の前に。すると、ホール担当のお母さまから「ヘアゴム持ってないでしょ?返さなくていいからこれ使って」と、パスタと一緒にヘアゴムをいただいてしまいました!

 

優しさにうっとりするあまりパスタの写真を撮り忘れてしまったのですが、もちろん味も格別で、甘さと塩気のバランスがちょうど良く、ペロリと完食してしまいました。じっくり煮込んだソースと淡路島産のもちもちの生パスタの相性が抜群です

バナナジュースも舌触りがなめらかで甘すぎず、バナナ本来の旨みが最大限に生かされていて食後のお腹に沁みました。

味や装飾もおしゃれですが、それだけでなく人情で溢れるご夫婦の神サービスが長年愛され続ける所以なのでしょう。カラフルなクリームソーダやアメリカンなデザートにも注目です。ぜひ足を運んでみてください。


Phantom - maps.apple

最後に:愛すべき下町文化

路面電車の旅は、東京から出なくともこんなにも新しい景色や温かい人に出会うことができることに気づかせてくれます。

今回紹介したカフェは、都営交通が公式で発表しているホームページ「さくらたび。」で見つけたものです。何十店舗もの情報が集約されているので、旅の目的地を決めるのに最適です。

東京さくらトラム(都電荒川線)の沿線情報を紹介します。グルメ情報やおすすめスポットの紹介など、今までとは違った「ニュートーキョー」を見つけるきっかけに。
さくらたび。 - toden-sakuratabi.jp

とはいえ旅の醍醐味は、道中の思わぬ発見や遭遇から喜びを味わうことです。

ネットで探して足を運ぶのも良いけれど、徒然なるままに電車に揺られながら辿り着いた先での邂逅にもぜひ目を向けてみてください。

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