サイトアイコン NEONAVI (ネオナビ)

【マーモット村に行ってみた】触れないからこその発見がある。“可愛い”だけじゃない!マーモットの知られざる魅力!

ずんぐりとしたお腹とプリプリのお尻。

その愛らしさが私たちの目を惹き、現在SNSを中心にじわじわと注目を集めている「マーモット」という動物をご存知でしょうか。

一見するとぬいぐるみのような可愛さを持ち合わせていますが、彼らが生きるのは厳しい自然環境の中。そのため、国内でマーモットに会える機会はこれまでごく一部に限られていました。

しかし2025年5月に、日本初のマーモット専門アニマルカフェ「マーモット村」のグランドオープンを皮切りに彼らに気軽に会える空間が少しずつ広がり始めています。

本記事では、東京都中野区に位置する「マーモット村」の体験レポートとともに、マーモットの魅力を徹底的に解説します。

 

マーモットって何?

マーモットはリス科のげっ歯類で、主に北半球の山岳地帯や寒冷地に生息しています。

ずんぐりとした体型と短い足の可愛さが特徴でありながらも、実は非常に警戒心が強く、危険を察知すると口を大きく開けて高い声で鳴く習性があります。

しかしその一方で、人懐っこいマーモットも数多く存在します。専門アニマルカフェ「マーモット村」では、彼らが安全に生活できる環境が整備されているため、好奇心旺盛で愛らしい一面を間近で眺めることができます。

世界には15種類ものマーモットが存在し、そのうちの4種類のみ国内の施設で見ることができます。とはいえ国内の個体数はごく少数で、これまではボバクマーモット、アルプスマーモット、ウッドチャックの3種類で合計約30匹程度が輸入されていました。

2025年2月に遂に「ヒマラヤマーモット」が国内に初上陸し、現在はその姿を「マーモット村」にて確認することができます。

野生のマーモットは群れで生活し、仲間同士で見張りをしながら天敵から身を守るなど、社会性の高い動物です。かわいらしい見た目とは裏腹に、過酷な自然環境を生き抜くための知恵と本能を備えているのです。その面影は、アニマルカフェでの時間を通して垣間見ることができます。

実際に「マーモット村」に行ってみた!

さて、思い立ったが吉日。早速マーモットに会いに「マーモット村」へ行ってきました。

日本初のマーモット専門アニマルカフェ「マーモット村」|むちむちでもふもふどこか人間らしいマーモットと一緒に幸せなひとときを過ごしませんか? │#キーワード マーモット ふれあい マーモットカフェ ヒマラヤマーモット ボバクマーモット ウッドチャック アルプスマーモット マーモット 動物園 ウッドチャック ペット
マーモットカフェ「マーモット村」 - マーモット村

中野区の野方駅から徒歩数分の場所に位置するマーモット村は、初見だとうっかり通りすぎてしまいそうな場所にあります。しかし、見上げると可愛らしいイラストとともに「マーモット村」という看板がしっかり掲げられていました。

階段を上って店内に入ると、まずはブリーダーのお姉さんから注意事項の説明を受けます。マーモットはとても繊細な動物のため、彼らを驚かせないためにいくつかのルールがあります。

マーモット村はいわゆる「触れ合い」を前提としたアニマルカフェとは異なり、個体に触れずに「見て」楽しむ空間になっています。そして実は、マーモット村はアニマルカフェでありながら、同時に保護施設としての役割を担っています。このようなルールは、マーモットたちの生活や体調を最優先に考えているからこそなのです。

しかし、触れずに観察するというのは案外面白いもので、触れないからこそ人目をはばからずありのままに暮らしているマーモットたちを見ることができました。

マーモット村には、ヒマラヤマーモットとウッドチャックという2種類のマーモットが暮らしています。15時ごろにお店に行くと、ウッドチャックたちがわちゃわちゃと活発に走り回っている一方で、ヒマラヤマーモットたちは重なり合うようにくっついてぐっすりと眠っていました。

個体ごとの性格の違いだけでなく、種類によっても様子が大きく異なるのが面白いですね。

サービスドリンクを片手にマーモットたちを眺めていると、四足歩行で走り回っていたウッドチャックの「ナッツくん」が突然二足で立ち上がり、虚空を見つめ始めました。

気になって少し近づいてみましたが、そのままびくともせず同じところをずっと見つめています。この行動は、野生で天敵を警戒する際の名残のようにも見えて、彼らが本来暮らしている厳しい自然環境がふと頭をよぎります。

あまりにも長い時間立ち止まっているので、「どうしたんだろう…」とやや心配になり始めた頃。突然何事も無かったかのように四足歩行に戻り、無計画に定めた方向に向かって走り始めました。可愛らしいシルエットからは想像できないほどの躍動感と自由奔放な姿を眺めていると、自然と元気がもらえます。

また、マーモットの暮らす空間には彼らのための大きな回し車があり、「これでどうだ!」と言わんばかりに走りを見せびらかす活発な様子からは、野生の血筋を感じずにはいられません。

そして、それを横目に見ながらリラックスするお姉さんマーモットたち。

仲間同士で寄り添って休んでいたり、気まぐれに動き回ったりと、それぞれが思い思いに過ごしている様子でした。少し見ただけでも、それぞれの性格がすぐに分かってしまいます。好奇心旺盛な末っ子のナッツくんがお姉さんマーモットたちにちょっかいを出して、甲高い鳴き声で叱られている微笑ましい場面なども見ることができました。

また、マーモット村ではマーモットたちのコンディションによっては餌やり体験が実施されます。マーモットたちに接触できるチャンス!ということで、何のためらいもなく餌を手に入れました。

口元に近づけると、ガバッと両手を伸ばして小さい口で野菜を頬張ります。直立したまま両手でむしゃむしゃと食べているマーモットのシルエットは祈りのポーズのようにも見えます。野菜を味わっているところを別のマーモットが横取りして途方にくれる様子などを見ていると、マーモット界の上下関係がちらつきます。

一見すると「かわいい」で完結してしまいそうな時間ですが、周りの目を気にせずただ奔放に直感で自我を貫く姿を見ていると、凝り固まった積極性が徐々にほぐれていくような気がします。

日々、心にマーモットを宿して生きていきたいものです。

 

マーモット村は、居場所を無くしたマーモットたちの唯一のオアシス

そんな楽しい時間を過ごせるマーモット村ですが、この施設は単に私たちのエンターテインメントのためだけに作られたわけではありません。マーモット村の本来の目的は、「世界中のマーモットの保護活動及び密猟防止活動」にあります。

公式ホームページには、次のような文章が掲げられています。

マーモット村は、海外ブリーダー施設にて、不適切な環境で飼育されているマーモットや怪我をしているマーモットを保護しています。(中略)マーモット村は、世界でいちばんマーモットが幸せに過ごせる場所を目指してつくりました。ここでは、抱っこや触れ合いを禁止しています。なぜなら、触れないことがいちばん優しいことだと知ったからです。

マーモット村の監修者であるドクターマーモットさんは、自身がマーモットの生き様に心を救われた経験から、過酷な環境下で次々と命を落としていく彼らを、今度は自分が救おうと決意しました。店内にはマーモットのグッズが数多く並んでいますが、その売り上げは全て医療費・保護費・施設維持費に充てられています。マーモット村は、彼らの尊い命を守るためのシェルターなのです。

 

そして、私たち一人ひとりが足を運び、マーモットたちに会いに行くこと自体が、彼らの命を支える一助にもなっています。

無邪気にその姿に癒やされているその瞬間も、私たちは知らず知らずのうちに、彼らの未来を支えているのかもしれません。

モバイルバージョンを終了