NPO法人テラコヤが主催する教育イベント「テラコヤ人生學校」。学生が人生の夢を語り、30〜50名の経営者が学生一人ひとりの夢に向き合うイベントです。
今回の記事では、2026年5月19日に開催された回の様子をレポートします。
テラコヤ人生學校とは?
テラコヤ人生學校で掲げられているミッションは、「子どもの夢を“ゼロ”にする」。
“理想や願い”になってしまった子どもの“夢”を現実へと引き戻すことを目指しています。
NPO法人テラコヤはもともと、学習支援の活動からスタートしました。そして、現在は勉強だけでなく、学生が自分のやりたいことを見つけ、自分の人生をデザインしていけるよう活動を行っています。その夢をプレゼンし、夢実現へ近づくための場として「テラコヤ人生學校」は開催されています。
今回は4名の学生が登壇し、自己紹介・自己PR・夢のプレゼンを、7分間の発表で行いました。
今回登壇した学生の紹介
山田さん|経済的理由でレーサーの夢を諦める若者を減らしたい
高校3年生の山田さんは、「才能や情熱があっても、資金や環境の問題でモータースポーツの夢を諦める若者が多い」という課題の解決を目指しています。経済的理由で夢を絶たれる人を減らすべく、若者が挑戦できる環境作りの第一歩として、学生主体のレーシングチームで活動しています。
2025年7月に広報担当として加入後、SNS発信や企業への直接訪問を通じた認知拡大に奔走。学生単独での積極的な行動力は多くの驚きを呼び、現在では複数のスポンサーやパートナーからの支援を獲得し、「行動する大切さ」を実感しているそうです。
さらに山田さんは、企業側のメリットも提示。若者の車離れが進む自動車業界において、学生チーム自らが発信塔となり、同世代が興味を持つきっかけを創出して「単なる支援関係ではなく、企業と共に新しい価値を作る存在になりたい」と熱意を語りました。
内山さん|脳の仕組みから読み解く「後回し」の解決法
教員を目指す内山さんは、「なぜ人は後回しにしてしまうのか」というテーマについて、ユーモアと科学的知見を交えて発表を行いました。
内山さんの調査では、10代から20代の9割が「後回し」を経験しています。その原因は単なる怠けではなく、「脳の仕組み」にあると指摘しました。人間は未来の利益よりも、すぐに快楽が得られるものを優先する傾向があり、これには脳内物質の「ドーパミン」が深く関わっています。
この問題に対する解決策として、内山さんは「スモールステップ法」を提案しました。「1時間勉強する」と考えるとハードルが高いですが、「まずは5分だけやってみよう」と小さく始めることで行動しやすくなります。実際に作業を始めると脳が刺激されてドーパミンが分泌され、集中できるようになるというメカニズムを、「やる気が出るから始めるのではなく、始めるからやる気が出る」という言葉で表現しました。また、将来教員になった際は、このように物事の本質を捉えた科学的なアプローチで生徒たちを導きたいと語りました。
戸田さん|エンタメと影響力で日本を元気にする
19歳の戸田さんは、20代後半までに「総工費300億円規模のエンタメ複合施設を建てる」という夢を語りました。そのきっかけは、高校生の頃に電車で疲れた大人たちを見て「日本元気ないな」と痛感したことです。将来は自身の影響力で日本を元気にしたいと語りました。
具体的な行動として、「挑戦を笑わない社会」を作るべく、エンタメ学生団体「JACKLE」を設立しました。「若者の挑戦に共に挑む」「表現できるステージを用意する」ことをミッションに掲げ、すでにクリスマスや卒業などをテーマにした3回のパーティーイベントを成功させています。さらに「JACKLE FAMILY」というコミュニティを作り、国際交流やランニングなど日常的な小規模イベントも開催し、着実に人を巻き込んでいます。
審査員からのフィードバックでは、19歳という若さですでに団体を立ち上げ、行動を起こしている圧倒的な実行力が素晴らしいとの声がありました。また、「300億円の施設」という夢に行き着くまでの具体的なプロセスや、そこまでの熱量を生み出す「原体験」をさらに深く語ることで、より多くのファンを増やせるだろうと期待が寄せられました。
賢介さん|才能を羽ばたかせる「温かい居場所」をつくる
18歳の賢介さんは、高校中退により心から居場所をなくした自身の原体験から、「若者たちが才能を羽ばたかせる『温かい居場所』を作る」という切実な夢を語りました。
賢介さんは、不登校傾向の若者は数十万人に上り、居場所を求める彼らが「匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)」などの悪い大人たちに利用されてしまう過酷な現状を、データとともに切々と伝えました。AIが仕事を奪うこれからの時代、スキルもコネもない若者が真っ先に職を失うと危惧し、だからこそ「人の温かさを感じられる居場所」を作りたいと訴えかけました。現在はその第一歩として、資金がない学生でも挑戦できるSNSマーケティング事業に取り組んでいます。
審査員の方々は、賢介さんの辛い経験から社会課題へとつながる、情景が浮かぶようなお話に深く引き込まれていました。逆境の中でこれほどの力を身につけたことに対し、心からの敬意と称賛が送られています。また、制限時間を1分超過してしまったものの、「無理に削らず、伝えたいことをご自身の言葉で最後まで語り切った姿勢が素晴らしい」と、その熱意を温かく受け止めていました。国や警察だけでは解決が難しい課題に対し、賢介さんのような当事者だからこそできる活動へ、大きな期待と共感が寄せられました。
企業・経営者の皆さまへ
テラコヤ人生學校では、パートナーとなる提携企業・経営者を募集しています。
本イベントは、学生と企業の両者が学ぶ場であり、つながる場です。
次世代の挑戦を応援できるこの取り組みに、多くの企業様にご参加いただけますと幸いです。
次回の開催は、6月16日(火)を予定しております。
みなさまのご参加をお待ちしております!
▼次回のイベント詳細
