吉祥寺の駅前は、いつ訪れてもたくさんの人で賑わっている。特にサンロード商店街や井の頭公園などのエリアは、性別や年齢を問わず、長い間多くの人に愛されてきた。
どの道を歩いても、個性豊かなお店が立ち並ぶ吉祥寺。しかし、初めて訪れると、行き先が多すぎるあまり、その魅力を十分に味わいきれないこともある。私自身、初めて訪れた頃はどこへ向かえばいいのかわからず、定番のモデルコースをなぞるだけになってしまった。
けれど、少しずつ自分なりの楽しみ方を見つけていくうちに、同じ街でも歩き方ひとつで見える景色が変わることに気づいた。
本記事では、定番スポットを巡るだけではない、吉祥寺の解像度がぐんと上がる特別な歩き方をご紹介する。
12:00 路地裏にひっそりと佇むベトナム料理屋「チョップスティックス」
吉祥寺駅北口から少し歩いた先の小道に、ひっそりと佇む「チョップスティックス」。現地の古民家を彷彿とさせる外観に惹かれ、店の扉を開ける。シックで落ち着いた木造の店内に足を踏み入れると、まるで本当にベトナムを訪れたかのような気分になる。
メニューにはフォーや生春巻き、バインミーなど王道の顔ぶりが並んでいるが、その王道のメニューがどれも驚くほど美味しいのである。なかでも自家製生麺を使ったフォーは、国産米を100%使用したモチモチとした食感が特徴。柔らかすぎず、ほどよくコシの残った麺に、最後まで飲み干したくなる優しい味わいのスープが絡む。一口、また一口と箸が進み、気づけば器が空になっている。文字通り、「チョップスティックス」という店名を見事に象徴している。
ランチセットは、フォー・生春巻き・ハス茶の3点がセットになって1,230円。この味とボリュームを考えると、かなり嬉しい価格だ。さらに、セットのハス茶は何杯でもおかわりできるというサービスも。食後までゆっくり過ごせる、店の心遣いが嬉しい。
テイクアウトも対応しており、名物のバインミーは具材を選んで自分好みにカスタマイズできる。店内で定番を味わうもよし、好きな具材を詰め込んだバインミーを片手に吉祥寺を歩くもよし。訪れるたびに違った楽しみ方ができるのも、この店の魅力だろう。
内装、味、サービス。そのどれもが丁寧で、気取らない。奇をてらわず、王道を突き詰めることで生まれる「唯一無二」が、ここにはある。
吉祥寺を訪れたなら、一度は足を運んでほしい一軒だ。
| 日本初生米めんフォーの開発 チョップのこだわり ベトナム料理とは ベトナム料理の旅 採用情報 ご予約 チョップスティックス吉祥寺店 CHOPSTICKS KICHIJOJI ホイアンの古民家 世界遺産の街ホイアンは、趣のある古民家がたくさんある街です。 古民家にはたくさんのランタンが吊り下げられ、 夜は幻想的な雰囲気が楽しめます。 昼は食堂、夜はお酒とベトナム屋台料理を楽しめます。 More than 10 kinds of Japanese Rice Pho and Rice noodles available. Also Banh X... チョップスティックス吉祥寺店 - チョップスティックス - 高円寺 吉祥寺 日本初生米麺フォーとベトナム屋台料理 |
13:30 1000年から明日の本まで買い取る、古書店「百年」
キャッチコピーが印象的な古書店「百年」。名前からして、カルチャーに精通していそうな書店である。
雑居ビルの2階に上がると、ドアの窓から暖色の明かりがほんのりと灯されている。ブックワームたちは、このほんのりとした明かりさえも見逃さず足を運んできたのだろうか。こじんまりとした店内には、想像よりも多くの人が本を探しに訪れていた。
古書店でありながら、「明日の本まで買い取る」とは、どういうことなのか。実際に店を訪れてみると、その意味がすぐにわかった。入店してすぐ目に入ったのは、先日発売されたばかりの、私の好きな歌人・木下龍也さんの著書『日記の舌』。そう、この古書店では、アートやデザイン系の古本、洋書を扱う一方で、新刊やZINEなどのリトルプレスまで幅広く取り揃えているのである。
少し調べてみると、この「百年」はなんと2006年からオープンしており、今年で20周年を迎えたという。店内はモダンで隅々まできちんと手入れされており、古書店にありがちな堅苦しさや近寄りがたさはまったくない。それでいて、棚に並ぶ書籍の多様なラインナップからは、この場所で積み重ねられてきた確かな時間の流れが感じられる。
一冊手に取れば、また別の一冊が気になってくる。遠慮という言葉がなかったら、きっと一日中ここに滞在してしまいそうで恐ろしい。
| 吉祥寺にある古本屋「百年」のウェブサイト/トークや作品展示などイベントも行っています/出張買取も行っていますのでお気軽にお問い合わせください 吉祥寺「百年」古本の買取と販売 - 百年 |
14:30 「百年」の姉妹店「一日」。異なる表情を持つ二店舗を比較。
「百年」の入り口には手書きの地図が描かれており、よく見てみたところどうやら徒歩1分のところに「一日」という姉妹店が存在するらしい。ということで、「百年」に続いてこちらにも足を運んでみた。
店内は「百年」よりややコンパクトではあるものの、明るく開放的な内装に心が躍る。本の配置も「百年」とは大きく異なり、ジャンルごとに異なる書籍が比較的シンプルに棚に並べられている。アートや建築、ジェンダーなどにまつわる本が多い印象だ。
この日はちょうど詩集が大量に入荷したようで、何冊か気になる本を手に取り、ページをめくってみる。雑誌のバックナンバーも丁寧に並べられており、普段なら手に取らないようなジャンルの本にまで、自然と腕が伸びてしまった。同じ系列の店でありながら、本の種類や配置によって、ここまで異なる表情を見せてくるのかと、その違いを堪能しながら本棚を巡るのも、姉妹店ならではの楽しみなのだろう。
「百年」と「一日」。何百年もの歴史の上に残された書物たちを読み終えた私たちは、日々、新しい「一日」を形成するために生き続ける。対照的な名前の店舗でありながらも、どこか繋がりが感じられて面白い。
公式Xを確認すると、入荷された本が随時紹介されていた。ふらりと立ち寄って偶然の一冊に出会うのもいい。気になる本を目当てに訪れるのもいい。どちらにしても、古本との思いがけない出会いは、大切にしたいものである。
| 吉祥寺の古本屋「一日」です。姉妹店「百年」@100hyakunen から徒歩1分。店内にギャラリースペースを設け2017年8月9日開店。火曜定休 営業は12-19時 オンラインストア https://t.co/5emlT27T6Y / 「日本の古本屋」にも掲載しています Xユーザーの古本屋 一日(@1ichinichi1)さん - X (formerly Twitter) |
その2も後日公開予定です!続きをお楽しみに!
