10代のみなさんにおなじみのWEGO。
もともと古着の販売をしていたこともあって、オリジナル商品にも古着の雰囲気が感じられます。本物の古着は高価なため、比較的安く買えるオリジナル商品で手軽に古着感が出せるのは、学生にはありがたいですよね。
そんなオリジナル商品を、古着のプロはどう評価するのか。そして、プロ目線で選んだアイテムで、コーディネートも組んでみました!
今回ご協力いただいたのは、古着業界出身のまちょさんです。簡単に経歴などをご紹介します!
■経歴
有名なビンテージショップで7年間勤務。パソコンが得意だったりITやwebマーケに興味があったので、入社のタイミングでオンラインショップのマネージャーとして入社。その後バイヤーや店舗スタッフも兼任。自称Born in New Mexico. Houston育ち。■コレクション
1,000〜1,500くらい。古着以外にも、とにかく古いものが好き。■好きなジャンル
ワーク、ミリタリー、アウトドア
米綿素材
まずまちょさんが注目したのがこちら。「米綿」というタグがついたアイテムです。
「米綿」や「USコットン」などと言われている生地。一般的には油分が少なく、乾いた硬めの質感と言われています。その独特の質感から、古着好きだけでなく、洋服好きの人からも人気が高いです。
-まちょ評-
着心地はガチガチした感じのしっかりした生地感。個人的にも大好物。
商品名:【2点セット】アクセ付きカレッジロンT ¥2,999 (税込)
リバースウィーブ風のスウェット
続いて注目したのがこちら
一見普通のスウェットに見えますが、広げてみると・・・
サイドにリブが入っているのがわかりますか?こちらは今人気のあるチャンピオン リバースウィーブを模倣して作ったスウェットです。
昔のスウェットは縦方向に縮みやすく、着丈が短くなることが多かったです。実際にビンテージのスウェットは縦方向がかなり縮んで、正方形のような形をしていることが多いのです。それを解消するために、1930年代にチャンピオンが縦方向に使われる生地を横方向に使用して、縦の縮みを解消したのが「リバースウィーブ(Reverse Weave)」のはじまりと言われています。(1930年代に特許取得)
その後の1952年に特許を取得した、「エクスパンションガゼット」というリブを両サイドにつけることで横方向の縮みの解消をしました。
-まちょ評-
当時は実用性などから作られたものが、現代ではデザインとして使用されているのは面白いです。
商品名:ビンテージ ヘビーウエイトカレッジBIGプルオーバー ¥2,999 (税込)
モッズコート
やっぱりモッズコートは外せません。この前、信号待ちしていたら向こう側にモッズコートを着た人を5人見かけました。
こちらはM-65フィッシュテールパーカをサンプリングしている一着。 8,000円程度で気軽にモッズコートを着られるのは素晴らしいです。シルエットも割りとビンテージのオリジナルに近く、オーバーサイズを楽しめそうな感じ。
まちょさんはこの日、ビンテージのモッズコートを着ていたので、せっかくなので細部などを比較してみました!
以上のように、ジッパーもオリジナルのブラスジップを意識してゴールドのジップにしていたりと、見た目もちゃんと似るように作ってありました。
-まちょの本音-
一つひとつのパーツや作りが少しチープすぎた印象があって、自分では着たくないけど、お店のコンセプトとして安く売りたいというのがあったのだろうなと思った。若者のファッションへの入り口として良い感じの金額感。
商品名: モッズコート【ライナー付き】【3WAY】 ¥7,999 (税込)
【全身コーデ1】カレッジプリント×モッズコート
ここからはまちょさんが納得するアイテムだけを選んで、コーディネートを組んでいきます。
せっかくなので、今大ブームのモッズコートをメインに、アイテムを選んでもらいました!
-まちょ評-
個人的にカレッジプリントは永遠。どのブランドでも必ず作ってるような物ですが、この低価格は魅力的でした。
UMassの服は黒かエンジが多いのでそれも加味して黒のボディにしたのだったら凄い
-まちょ評-
若者っぽい太畝コーデュロイのシェフパンツ。太畝コーデュロイもシェフパンツも、90'sファッションが好きな若者に好まれて市民権を得たもの。90’sのストリートファッションにぴったり合う。
生地感は薄くて硬いのでチープさはあったけどそれも気にならないくらいの値段設定だった。
以上のアイテムとモッズコートを合わせて、NEONAVIスタッフに着てもらいました!(靴は私物です)
モッズコートは大きめに作られているので、身長176cmのスタッフはMサイズがぴったり。みんなもまねしてみてね!
<着用アイテム>
カレッジロゴプルパーカ ¥3,599 (税込)
コーデュロイシェフパンツ ¥2,199 (税込)
モッズコート【ライナー付き】【3WAY】 ¥7,999 (税込)
【全身コーデ2】柄ニット×モッズコート
続いてまちょさんが手に取ったのはこちらのロンT
STUSSYのパロディ的な感じで、いい感じにストリート感を出せそうなTシャツ。
ショーン・ステューシーが手書きで書いた所謂ショーンフォントのようなフォントを使用していていたり、写真のテイストもSTUSSYに寄せていたりと、元ネタがわかりやすい感じで、手軽にそれっぽいストリート感出したい人には良さそうです。
ということでこのTシャツに合わせるアイテムを揃えていきました。
こちらは50's〜60'sに流行ったレオパード柄。ラルフローレンなどのブランドでも定番のレオパード柄と、アクリルとポリの混紡素材が良い意味で古着らしさが出ています。古着だと着丈が短くなってしまいがちだけどたっぷりと着丈もあって着やすそう。
-まちょ評-
自分で着るなら無地だけど、若い人にはこれくらい派手な柄を選んで欲しいです。Tシャツの上にワンサイズアップでざっくり着て様になると思う。
STUSSY的なTシャツと合わせて、モッズコートを羽織ればこんな感じ!首元にパールネックレスを足して、一気におしゃれ上級者感が出ました。
パンツにはキレイめなフレアスラックスを合わせます。
<着用アイテム>
BABYフォトロンT ¥1,599 (税込)
ドロップショルダーカラーカーディガン ¥2,599 (税込)
セミフレアスラックス ¥2,999 (税込)
モッズコート【ライナー付き】【3WAY】 ¥7,999 (税込)
まとめ
プロの目線で解説してもらうと、いろんな豆知識が得られて楽しいですね。
WEGOはただ安くて”古着っぽい”服を作っているのではなく、随所で古着をリスペクトしていることがわかりました。あなたも手軽に古着にチャレンジしてみては?
次回は本物の古着がたくさん登場する予定です。おたのしみに!