下町の純喫茶はすばらしい。優しい、美味しい、安い、そして混まない。
「混まない」ことがなぜすばらしいのかと言うと、最近の純喫茶ブームで新宿や渋谷の純喫茶は並ばないと入れないことが多いから。下町の純喫茶はまだ人の波に飲まれていません。遊んだりでかけたりするよう場所ではないからなのでしょうが、自分だけが知っている穴場スポットを見つけたような気になるのでとてもわくわくするのです。
今回はお出かけする場所にはまず選ばれないであろう南千住。そんな南千住には「魔性の味」がありました。
定番「ホットケーキ」
南千住の純喫茶「魔性の味 オンリー」。老夫婦でやっているお店で、おじいさまが注文を取り、おばあさまがコーヒーを入れたりしています。
オンリーでは写真のぼてぼてなホットケーキが名物。昭和に生きていなかった人が想像する、昭和っぽいホットケーキの王道の味がします。
店名の「魔性の味」はコーヒーのことですが、ホットケーキも魔性の味の称号をもらっていいくらい、味も見た目も最高。小麦粉とバターは幸福の香り!
きちんと写真に撮るのを忘れてしまったのですが、高さがあるホットケーキに合わせてか、シロップ(上の写真左上)がめちゃくちゃ多い。例えるとヤクルト2本分は余裕であります。シロップ入れを買ったらたまたま大きかったのか、激甘党のことも考えてこの量にしているのか、それとも夫婦お二人の好みなのかはわからないけど、好きなだけかけてもなくなることはなさそうなシロップには子供の頃にいつも買ってもらえないお菓子をもらったような嬉しさがあります。
ふわふわのパンケーキとは違い、オンリーのホットケーキはこれだけでお腹いっぱいになるので、デザートとして食べるのにはおすすめしません!ホットケーキにしっかり向き合って味わいましょう。
ちいさなサラダがついてくるのも嬉しい。
隠れた名物「タマゴサンド」は大人の味
インスタで位置情報「オンリー」の投稿を見るとほとんどがホットケーキだけど、タマゴサンドも主役を張れるくらいめちゃくちゃおいしいのでぜひ食べてほしいメニューです。
見た目はやさしくてかわいいけど、実はカラシがかなり効いている!タマゴサンドにはカラシが入っていてほしい人にはたまらない。マヨのくどさを引き締めてくれるので、何個でも食べれると思いました。
写真からはあまりわからないかもしれないけど、レタス×タマゴ、キュウリ×タマゴ、タマゴオンリー(!)、の3種類の味があるところもときめきポイント。
魔女が住んでいそうな外観と内装
「魔性の味」の通り、オンリーは見た目にも魔力があります。
質素な下町の通りに突如として現れるキュートでポップな外観は、ここだけ魔法にかけられたよう。気を抜くと写真を撮りまくって大変なことになるよ。
「オンリー」店舗情報
住所:東京都荒川区南千住5-21-8
営業時間:9:00~18:00(日曜定休)
南千住から徒歩で5分ちょっとくらい。下町ならではの街並みに「ほんとうにここにあるのかな?」と不安になりますが、外観が現れたときの感動とときめきはぜひみなさんに味わってもらいたいです。
ほかにも、南千住には変な看板や面白い建物があるので、オンリーに行った後は街を散歩してみてね。