ここ最近、ChatGPTというAIが話題になっています。ChatGPTとは簡単に言えば、AIとチャットできるツールです。ただし、これまでに公開された他のチャットボットとは明らかに性能が異なります。
強い言葉で言ってしまえば、「AIが人間の仕事を奪う時代」を本格的に考えなければいけない時がやってきたのです。特に10代の方々は、AIに対してしっかりと向き合う必要が出てくるでしょう。
本記事では、今話題になっているChatGPTについて解説していきます。
ChatGPTとは?
ではまず、ChatGPTとはなんなのでしょうか。せっかくなのでChatGPT自らに、ChatGPTについて説明してもらいましょう。
ChatGPTは、OpenAIによってトレーニングされた大型の自然言語処理モデルです。このモデルは、人工知能を使用して、テキストを生成したり、文章の意味を理解したり、質問に対する回答を生成することができます。ChatGPTは、自然言語生成タスクや対話システムなど、多くの異なるタスクに利用されています。
ここで「OpenAI」と「自然言語処理モデル」という単語が出てきました。
OpenAIとは、米国を拠点にしている非営利法人で、AIの研究開発を進めている組織です。元々は、GPT3と呼ばれる自然言語処理モデルを2020年5月に発表していましたが、それを多くの人でも利用できるようにチャット形式として2022年11月に提供したのがChatGPTとなります。
そして「自然言語処理モデル」とは、簡単に言ってしまうと人間の普段の会話や文章の中に登場する単語の出現確率などを示したものです。これをAIと組み合わせることで、人間が作ったかのような自然な文章を生成することができます。
つまり、とてもシンプルに言えば「ChatGPTは文章のAI」なのです。現在は無料で利用することができるので、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
ChatGPTにできること
では具体的に、ChatGPTはどのようなことができるのでしょうか。これもChatGPTに聞いてみました。
ChatGPTは、次のようなタスクに対応することができます。
- 自然言語生成: 文章を生成したり、様々な文章を合成することができます。
- 質問応答: 質問に対して適切な回答を生成することができます。
- 文章の意味理解: 入力テキストの意味を理解し、必要な情報を抽出することができます。
- 文書のサマリー生成: 長い文章を短い要約にまとめることができます。
- 文章のトランスレーション: 1つの言語から別の言語への翻訳が可能です。
- 感情分析: テキストから感情を推定することができます。
- テキスト分類: テキストをカテゴリーに分類することができます。
これらは、ChatGPTの主なタスクの一部であり、実際にはより多くのタスクに対応することができます。
以上の通り、文章にまつわることなら大体なんでもできます。
また、ちょっとした小説を執筆することも可能です。試しに「恋愛小説のあらすじを書いてください」とChatGPTに頼んでみました。
「愛が見つかる場所」
主人公のサマンサは、美しい都会で生まれ育った天才的なデザイナーです。彼女は、自分の仕事に専念していますが、人生において最も重要なこと、恋愛についてはまだ見つかっていません。
ある日、サマンサは、美しい海辺の町に行くために、田舎に引っ越します。彼女は、新しい生活を始めることができますが、この町には、彼女が想像していたものとはまったく異なるものが待っていました。
彼女は、町の人々が親切で、優しいことに驚きます。特に、彼女の近所に住む素晴らしい男性、ジャックに一目惚れします。彼は、サマンサを魅了するのに十分な魅力と素晴らしい人格を持っています。
しかし、ジャックは、彼女と同じように彼女を好きではないようです。サマンサは、ジャックの気持ちを変えるために努力しますが、彼女の試練はますます大きくなります。彼女は、彼女自身が本当に望んでいるものと、人生において最も大切なことが何なのかを知ることになります。
彼女は、愛が見つかる場所を見つけることができるのでしょうか?彼女は、ジャックとの恋愛関係を育てることができるのでしょうか?サマンサが、人生において最も大切なことを発見するまでに、何が起こるでしょうか?
こんな感じのちょっとしたストーリーも作ることができるのです。
ChatGPTの基であるGPT3を利用すれば、もっと長いシナリオを作成することもできます。ちなみに僕は「〇〇と〇〇によるバッドエンドのファンタジー小説を書いてください」という感じで書いてもらったのを友達と共有して遊んだりします。
ChatGPTが世界をどう変える?
では具体的にChatGPTは、この世界をどのように変えていくのでしょうか。これもひとまずChatGPTに聞いてみます。
ChatGPTは、人工知能(AI)の一種であり、多くの方法で世界を変えることができます。以下は、いくつかの例です。
- コミュニケーション: ChatGPTを使用することで、人とのコミュニケーションがよりスムーズかつ簡単になります。言語の翻訳や質問応答など、様々なタスクを実行することができます。
- 情報検索: ChatGPTは、大量の情報を効率的に処理することができます。人々が求める情報をすばやく検索することができるため、生産性の向上や時間の節約に役立ちます。
- 教育: ChatGPTは、学習者に対して個別の指導を行うことができます。学生が質問をすることで、適切な情報を提供することができます。
- 支援: ChatGPTは、カスタマーサポートなど、様々な業界でのタスクに使用されます。顧客の質問に答えることで、顧客サービスの向上やタスクの自動化に役立ちます。
これらは、ChatGPTが世界を変えるいくつかの方法ですが、これは限りではありません。未来において、このような技術は、さらに多くのセクターで活用されることが予想されます。
特に多くの人にとって利用されることになるのは「情報検索」ではないでしょうか。実際に僕もこの記事の中で、何度もChatGPTに解説してもらっています。
従来であれば多くの人は、Googleなどの検索エンジンを使うことで、情報を検索していました。しかしGoogleの場合、キーワードを入れて検索した後に、どのページを開けばいいのかで悩みます。場合によっては複数のページを開いて比較参照しながら調べることもあるでしょう。しかしChatGPTであれば、一回質問を投げかけるだけでそれなりの答えを提示してくれるのです。
しかも、ChatGPTには思想がありません。右や左に寄ることはほとんどなく、中立的な立場で回答してくれます。そのため「わからないことがあったらとりあえずChatGPTに聞く」というスタイルで情報を集めることが可能になるのです。
ChatGPTはどんな職業を代替する?
以上のことから分かる通り、10代の皆さんはChatGPTを考慮しながらキャリアを考える必要があると言えます。巷では「AIが人間の職を奪う」とされていますが、正確に言えば、AIが人間の職を完全に奪うことはありません。ただし、従来人間がやってきたタスクをAIが代替する可能性は大いにあります。
早速ChatGPTに聞いてみました。
ChatGPTは、人工知能技術を活用することで、多様なタスクを代替することができます。
例えば、以下のようなタスクに対して、ChatGPTは自動的に回答することができます。
- 質問応答:一般的な質問に対する回答を生成することができます。
- 情報提供:特定のトピックに関する情報を提供することができます。
- 文書生成:文章を自動生成することができます。
- データ入力:既存のデータから情報を抽出し、データベースなどに入力することができます。
- サポート業務:カスタマーサポートなどの業務において、FAQの自動回答やチャットボットなどを活用することができます。
ただし、ChatGPTは完全に人間の代わりになることはできません。例えば、複雑な判断やコミュニケーションなどにおいては、人間の介入が必要であり、ChatGPTの回答だけでは不十分な場合もあります。
例えば、まさに僕が携わっているWebライター業のタスクも代替可能です。実際に本記事は、ChatGPTが出してくれた回答を補足する形で執筆しています。こうすることで、ChatGPTの客観的な意見をベースに、僕の主観的な意見や体験談を執筆することが可能になるので、信頼性と独自性が担保されるのです。
また、教育の在り方も変わる可能性があります。例えば「大多数の生徒には動画教材で指導し、それでもわからない人はChatGPTで個別に聞き、それでもわからなければ教師が対応する」というようなこともできるでしょう。これであれば、教員不足問題もかなり解決するのではないでしょうか。
資料を読み取る際にもChatGPTを活用することができます。例えば競合他社の決算内容をザックリと知りたい場合に、ChatGPTを利用することができます。
【さいごに】ChatGPTをどう活用する?
僕としては、ひとまずChatGPTに触ってみることをおすすめします。そして可能であれば、ChatGPTを日頃の生活の中で使ってみるといいでしょう。
例えば、わからないことを聞いてみたり、遊びで小説を書かせてみたり、これは悪魔的な発想ですが宿題の答えを聞いてみたりすることもできます。
とにかく「AIに何かをやらせる」という感覚を掴むことが大切です。この感覚を養うことができれば、AIを活用して仕事を進めることができるようになります。
ちなみに本記事で僕はChatGPTをフル活用してきましたが、実は挿入している画像も全て、niji・journeyというイラスト生成AIに作ってもらったものです。誰もがAIを活用する時代が、いよいよ到来しました!