こんにちは!ベトナムの寺内です。
今回みなさんにご紹介するのは、台湾で美容師をしながら、オンラインで日台カルチャーブランドを運営している畠山莉奈(はたりん)さんです。
新卒で栃木県の美容室に勤務して、7年目の時にベトナムの店舗へ出向。コロナ禍で日本に帰国しフリーランスとなり自身でブランドを立ち上げ、そして2022年から台湾へ。
美容師での海外出向・就職、ワーホリに興味のある学生の皆さんの参考になるお話を聞いてきました!
畠山莉奈さん
1992年生まれ。青森県出身。
アルバイトをしながら地元の夜間の美容専門学校に通い、卒業後は栃木県で美容師に。
同ヘアサロンのベトナム出店が決まり、2018年から2年ほどベトナム・ダナンに美容師として出向。
新型コロナウイルス感染症の蔓延の始まりに日本へ帰国し、美容室を退職。東京に拠点を移して1年ほどフリーランスの美容師やヘアメイクを経験して再チャレンジの資金を貯めました。
2021年11月に日本と台湾のカルチャーを発信するブランドショップをオンラインで開始し、2022年にワーキングホリデー制度を利用し、台湾へ。
現在は台湾の台北にて、台湾人オーナーさんの美容室で働き勉強しながら、自身のブランドの運営や独立の可能性を探っています。
海外に興味を持ったきっかけは?
海外への興味とベトナム出向
──海外に興味を持ったきっかけは何でしたか?
はたりんさん 学生時代から海外には興味があり、研修や仕事で短期間では行っていました。
──ベトナムへの出向は自分から希望されたのですか?
はたりんさん はい。海外で自分を試すチャンスだと思い、オープニングスタッフとしてベトナム・ダナンへ赴任しました。
──初めての海外生活、トラブルや大変なことはありませんでしたか?
はたりんさん もちろん日本とは違った文化なので日本ではありえないことも起きたりしましたが、田舎育ちのため逆にそんなトラブルも面白いと思えました。
ベトナムで学んだことですが、海外だと普段では知り合えない方々と出会えたりします。自分から積極的にアタックすればいろんな業種の方々と知り合えたり、人脈を作ることができます。
2回目の海外生活になる台湾では、日系のサロンもありますが、台湾人オーナーのサロンで働かせていただいてます。コミュニケーションの問題などありますが、大変な方がきっと得るものも多いと考えたからです。
ワーホリを利用し台湾へ
──ベトナムの後、台湾に行かれた理由は何でしたか?
はたりんさん 初めての海外旅行が台湾で、その時から台湾が好きでいつか住みたいと思うようになりました。台湾は親日の方が多く、そして最近の若者層が創っているカルチャーがとても好きで、それを肌で感じたいと思いました。食べ物もとても美味しいです。そしてワーキングホリデー制度があったので、30歳ギリギリでワーホリに申請しました。
──ワーホリの申請は難しくなかったですか?
はたりんさん 台湾のワーホリ申請は他の国と比べて比較的簡単に取得することができると思います。資金のハードルも低く、エージェントを通さず自分でもできるので、とにかくワーホリに行ってみたい!という学生さんにもお勧めです。
自分の好きなものをブランドに
──日台カルチャーブランドはコロナ禍に思い付いたのですか?
はたりんさん 本当はベトナムから日本へ帰ってすぐに台湾に行きたかったのですが、コロナ禍で難しく、、加えて資金も充分ではありませんでした。でも立ち止まっていられないと思い、オンラインで自分の趣味や興味に特化したブランドを始めようと考えました。
──どんなものに特化したブランドなのですか?
はたりんさん 美容室、音楽、映画、アートなどを融合させたブランドです。「架空のカルチャーショップの店主」という設定で情報発信や企画をつくっています。オンラインがメインですが、著名人に音楽プレイリストをつくってもらったり、時より日本や台湾でオフラインのイベントも行っています。
──今後のはたりんさんの目標は何ですか?
はたりんさん このブランドの実店舗を台湾に出店することです。
「架空のショップ」という設定で始めましたが、いきなりお店を作るより、つくる過程を見てもらった方がお店ができる前からファンをつくれるし、面白いのではと考えていました。
先日、初めてイベントを台北でやってみたのですが、たくさんのお客様が集まってくれて自分でもびっくりしました!Instagramのアカウントができた当初からずっとフォローして成長を見届けてくれているお客様や、すごく遠くからグッズを買いに来てくれる方とかも。普段の美容室のお客様もブランドのことを知ってくださる方が増えました。
期待に応えられるように、事業計画や資金づくりを頑張りたいと思います!
やりたいことがわからない10代へー好きなものを突き詰める
はたりんさん 私の場合、趣味が仕事に繋がっているので、好きなものを突き詰めてみることをお勧めします。流行でも何でもいいので、好きなことを追っているとやりたいことが見えてくる気がします。
考えるよりも即行動!私は学生時代は青森の田舎で過ごし、当時は好きな音楽の情報もなく、バンドを観るために夜行バスで東京に行ったりしていました。その経験があったので、今様々なことが場所を選ばず行える時代になりましたが、直接、自分で体験したり吸収することが重要だと感じることができます。
ブランドのモデルを、ずっと憧れていたアーティストの方にやってほしいと直接連絡を取り、モデルを務めていただくことが叶えることができました。青森でずっとその方のその方の作った音楽を聴きまくっていた少女時代の自分が報われる経験になりました。
断られたり、失敗する怖さよりも、挑戦してみないとわからない!行動するのはタダ!という気持ちで動くことが大切だと思います。
“自分を愛する”とは?
はたりんさん “自分を信じすぎない”ことです。
期待しすぎると、できないことがあったと時にがっかりしたり、落ち込んだりしてしまうと思います。誰でも完璧は無理なので、失敗してもそこまで深く思い詰めたりせず、自分の良さや面白さを引き出していってあげることが自分を愛することだと思います。
まとめ
ベトナムでも台湾でも、「英語も中国語もわからないですがノリとテンションと行動力があれば現地の人と分かり合える!」とはたりんさん。
音楽やアートなど日台カルチャーに興味のある方ははたりんさんのSNSをチェックしてみてくださいね!
はたりんさんのInstagram:@yuen.taiwan