「友達に嫌われたくない」と感じている学生の方へ。無理をして友達に合わせて行動したり、相手に気を使いすぎたりしたことはありませんか?
上記に当てはまる学生の方は、「一人ぼっちになりたくない」という思いを持っているのではないでしょうか?一人ぼっちにならないために、無理をして友達付き合いを続けて、苦しい思いをしていると思います。
そこで今回は、友達に嫌われないように無理をしているあなたに、『友達の重要度』について私の経験談+アドバイスをご紹介します。この記事をきっかけに、あなたの人付き合いの考え方が変わるかもしれません。
それでは、ぜひご一読ください。
本当の自分を出せなくなった学生時代
私は中学1年生と2年生のころに経験したいじめがきっかけで、友達に対して本当の自分を出すことができなくなりました。「本当の自分を出したら、嫌われるかもしれない」「一人ぼっちになるかもしれない」という恐怖を感じながら、学生生活を過ごしていました。
私が経験したいじめについてはこちらの記事で書いています。
友達に嫌われないように、いじめられないように、私はずっと『良い子』を演じ続けていました。本当はやりたくなかったことや、反論したいことがあっても、我慢して友達に合わせてばかり...
当時の私は、私自身の気持ちを優先して考えるより、「どうすれば友達から『良い子』と思われるか」が重要でした。ですが、本当の自分を出せずに過ごした学生生活は、ものすごく苦しかったです。
友達の態度や目を気にしてばかり
当時の私の友達に、クラスで一番気が強い子(以下『A子』と表記)がいました。A子は気に入らないことがあると不機嫌になったり、口数が減ったり、無視をしたりする子でした。あなたの身近に、A子に似たような人はいませんか?
当時の私は、A子と同じクラスで一緒に行動していましたが、A子のわがままに振り回されることが多かったです。
例えば、私とA子を含めた5人グループで会話をしていたとき、私がA子に対して意見(注意)を言ったことがありました。A子は私に言われたことが気に入らなかったのか、不機嫌な顔になってしまいました。そこから約1週間、私への態度が素っ気なかったり、無視をしたりなど、A子の行動に振り回されることに。一緒にいた他の友達は、A子に逆らうのが怖くて、A子に合わせている様子でした。
私は「機嫌を損ねてしまった」「仲間外れにされて一人ぼっちになったらどうしよう」など、恐怖でいっぱいでした。しばらくするとA子の態度は元に戻り、他の友達も私に対して普通に接してきましたが、私はより一層、友達の態度や目を気にするようになってしまいました。
ここまで読むと、「そんな友達と一緒にいる必要ないじゃん」と思うかもしれません。しかし、当時の私は一人ぼっちになることを一番恐れていたので、無理をして相手に合わせていました。その友達が、私に対してマイナスな影響を与えてくる人だったとしても、我慢して一緒に過ごしていました。
このように、気の遣い過ぎや我慢が約7年間も続いていたので、ストレスが溜まってすごく辛かったです。
価値観が似ている子に対しても、なかなか心を開けなかった
7年の間に関わってきた友達の中に、私と価値観や好きなものが似ている子(以下『M子』と表記)がいました。M子と話をしたり、何度か一緒に遊びに行ったりしたとき、好きな映画や食べ物、趣味などがほぼ同じでびっくりした記憶があります。
本当は、素を出してもっと深く関わりたいと思っていたのですが、なかなか一歩を踏み出せませんでした。心のどこかに「素を出したら嫌われるかもしれない」という思いが残っていて、M子に対して完全に心を開くことができなかったです。
ですが、A子とは違って、M子からマイナスな影響やストレスを与えられたことはありませんでした。その他に、私はM子に対して「仲良くなりたいけどなれない。どうしよう...」というもどかしさを感じながら一緒に過ごしていました。
22歳になった今、その友達との関係はどうなったのか?
13歳〜20歳までの約7年間、本当の自分を出せないまま、たくさんの友達と関わってきました。
では、22歳になった今の私と、7年(13歳〜20歳)の間に関わっていた友達の関係はどうなったのか?
...実は、今はM子以外のほぼ全員と縁が切れた状態です。
そして、縁が切れた今、気が付いたことが2つあります。
マイナスな影響を与える人に、無理して合わせる必要はなかった
まず1つ目の気付きは、「私にマイナスな影響を与える人に、無理して合わせる必要はなかった」ということです。
縁が切れた元友達は、人を傷つける行動をしたり、約束を守らなかったり、相手にストレスを与えたりなど、人に対してマイナスな影響を及ぼす人ばかりでした。このようなひどい相手でも、当時の私は「一人ぼっちになりたくない」という理由だけで、必死に合わせていました。
しかし、そんな理由で友達付き合いをしても、何も良いことはありませんでした。一緒にいてマイナスな影響を与えてくる相手と関わっていても、精神的苦痛がずっと続くだけです。
もし学生時代に戻れたら、堂々と一人ぼっちで過ごしていたかもしれません。
素の自分を出すことで、本当に重要な友達ができる可能性が高くなる
2つ目の気付きは、「素の自分を出すことで、本当に重要な友達ができる可能性が高くなる」ということです。
上記でお話ししたM子とは、価値観や好きなものが私と似ていました。ただ、私が素を出して接する勇気がなかったので、在学中に深く関わることができませんでした。
卒業後しばらくは連絡をとっていませんでしたが、私が勇気を出してM子を映画に誘ったことがきっかけで、M子との距離が縮まりました。
M子が「この映画ずっと気になってた。誘ってくれてありがとう!」と言ってくれて、私はすごく嬉しかったです。その後も何度か一緒に遊びに行く機会があり、私は「M子なら素の状態で関わっても大丈夫かもしれない」と思えるようになりました。
完全に打ち解けるまで少し時間はかかりましたが、今はM子に対して自然体で関われるようになりました。価値観や好きなものが似ているおかげで、一緒にいてすごく居心地が良くて、安心できる存在です。
あのとき勇気を出して遊びに誘って、本当に良かったと思っています。今ではM子は、私にとってかけがえのない重要な友達です。
友達の重要度について、私から2つのアドバイス
ここまでの私の経験談と気付きを踏まえて、友達の重要度について、2つアドバイスをします。
1つ目は『あなたにマイナスな影響を与える友達は、あなたにとって重要な人ではない』ということです。
今、学校で関わっている友達は、あなたに対してマイナスな影響を与えていませんか?一緒にいて楽しくないと感じたり、精神的なストレスが溜まっているなら、その友達はあなたにとって重要な人ではありません。
そのような人と友達関係を続けても長続きしませんし、メリットもありません。あなたが苦しい思いをし続けるだけです。
2つ目は『本当に重要な友達を見つけるためには、素のあなたを出す必要がある』ということです。
「でも、本当の自分を出すのは怖い」と思う学生もいるかもしれません。しかし、本当の自分を出せないまま友達と関わるより、素の自分を出した状態の方が、素晴らしい友達関係を築ける可能性がぐんっと高くなります。性格や価値観が似ていて、一緒にいて心から楽しいと感じられる、重要な友達に出会えるかもしれません。
このアドバイスをすぐに受け入れるのは難しいと思います。ですが、重要な友達を見つけるためには、勇気を持って素のあなたを出す必要があります。
あなたにとって重要な友達に出会うための一歩を、頑張って踏み出してみませんか?