サイトアイコン NEONAVI (ネオナビ)

友達に自分の本音が言えないとき、どうしたらいい?

少し前まで、暑くてエアコンをつけていたのに、あっという間に秋も終盤のこの頃。寒いのが苦手な私は、既に毛布が手放せません。

この時期は、昼夜の寒暖差も激しいので、心と身体共に調子を崩しやすくなります。眠れなかったり、気持ちがぱっとしない日は無理をせず、いつもより少し活動をセーブして本格的な冬にそなえましょう。

さて今月は、「友達に自分の本音が言えないとき、どうしたらいい?」と、いう質問についてのお話です。

本音が言えないのはどんなとき?

本音が言えない時って、どんな場面でしょうか。

「一緒にトイレに行かない?」と、誘われても、断るのはそんなに難しくないかなと思います。それを断ってもめる位なら、そもそも友達じゃない。ただの主従関係です。

前回の話では、どの程度の仲が友達か?といったことにも触れました。学校のクラスメイトが相手だと、多少の建前をいうことは悪いことではありません。

だれもかれもが、常に自分の本音をぶつけあっていたら、喧嘩やいざこざが絶えないし、よほど議論が好きな人じゃなければ、自分自身も疲弊(ひへい・疲れて弱ること)してしまいます。

本音が言えないと困る場面って?

良いか悪いかは別にして、日本は口に出さないことをあまりネガティブに捉えない文化でもあります。(社会人になると、仕事の場でそれは困りますが。)

その中でも「本音が言えないと困る」という場面では、やはりきちんと相手に自分の気持ちを伝えなければいけないですね。

それは「一緒に、遊びに行こう」と誘われた時に、自分が楽しいと思えないことをしなきゃいけないとか、いじめに加担するよう誘われた時に、自分が後悔しそうと思うような時が挙げられます。辛いと感じる時には、人にひきずられてやる必要はありません。

ささいなことでも、我慢が続けばストレスの要因になります。

ただ、クラスメイトのように、しばらくの間は付き合っていかなければならない相手だと、もめてまで自己主張が出来ない場合もあるでしょう。しかし、自分が辛くなってまで相手に合わせなければいけない状態は、けっしてよいとは言えません。

”アサーティブ”という考え方

一番良い方法は、相手の気持ちや立場を尊重しつつも、適切な言葉で自分自身の気持ちをきちんと相手に伝えられることです。

心理学では、それをアサーティブと呼びます。最近では、割と一般的にも使われるようになって来ていますので、本屋さんでも「アサーティブコミュニケーション」「アサーショントレーニング」と、いったタイトルのついた書籍が販売されています。

相手を尊重しつつ自分の意見を伝えるのは、成長の過程で必要なスキルです。

小さな子どもは、生きて行くためにまず自分の欲求を一方的に伝えることから覚えていきます。

泣くことから始まって表情や態度で表現し、徐々に言葉で相手に今の自分の気持ちを伝えるようになります。その後、本来であれば周囲の大人や、兄弟、お友達関係から、相手の気持ちを大切にしたり、うまく自分の意見を伝えていくことを学ぶのです。

ただし、ラッキーにも自分のわがままがいくらでも通ってしまう状況が続いていたり、周囲の大人にその手本がない場合、習得がなかなか難しい。そのため、大人になっても「常に、自分の意見をひたすら押し通す」といった人がいることも事実です。更に、特性として「はっきり言ってもらえないと察しにくい」という人もいます。

「自分が納得出来るかどうか」が一番大切

そのうえで、この考え方の一番大事なポイントは、その行動(アサーティブ)を取った時に、例え相手が納得してくれなかったとしても、自分自身に納得がうまれるかどうか?という点です。

相手が全てを納得してくれることが重要ではないのです。

例えば友達に100円貸していたとします。その友達は、それを忘れてしまっているのか、いつまでも100円を返してくれません。

そのときに、ずっとモヤモヤしているのではなく「100円返してくれる?」と言った場合、それはアサーティブな行動をとったといえます。しかし「100円位だし、まあいいや」と、諦めるのも自分に納得さえあれば、それも又アサーティブだといえるのです。

大切なのは、きちんと自分が納得出来るかどうか。そこだけなのです。

友達に本音が言えなくてモヤモヤしている場合、「でも、この子といると楽しいことの方が多いし」と、思えるなら多少言えないことがあっても、それは許容範囲でのこと。問題なのは、そう思えずに「自分が我慢ばかりする側にいる」と、感じている時でしょう。

私は本音で友達と付き合いたい

ここで、私の体験談を一つ聞いてください。

私が高校生だった頃、同級生2人と共に2台の車に乗った男の子達にナンパされました。相手の人数は3人。「アルバイトがあるから」と、私はその場で断り、残りの2人は車に乗り込んでいきました。その後、学校でその2人から「あんたが帰ったから、M子が男の子2人の相手しなきゃいけなくなったじゃん!」と、キレられました。

知らんがな。

心底そう思った私は、結局その場で2人と関わらないことを決めました。だって、それって友達じゃないでしょう?単に都合のいい人じゃないですか。

私は「大切な友達なら、ちょっと喧嘩になっても良いから本音でつきあいたい」。そう、考えます。

あなたはどう思いますか?

何か感想や相談がありましたら、記事のコメント欄へ書き込み、またはマシュマロで気軽に投げかけてみてくださいね。

モバイルバージョンを終了