【新しい音楽に出会いたい！】私が10代の頃に影響を受けたメタル3選

神田川響
2022.10.24

10代に影響を受けた作品は人生を大きく左右することがあります。

私は音大に入ってから表現の幅を広げるために様々なジャンルの音楽を聴くようになりました。その頃に特に聴いたメタルや民族音楽の知識を活かして、現在は音楽ライターとして活動しています。

今回の記事では、新しい音楽に出会いたい方向けに、私が影響を受けたメタルからおすすめを3つ紹介していきます。

そもそもメタルと民族音楽とは？

メタルとは、1970年から1980年頃のイギリスのハードロックブームから生まれた重低音にウェイトを置いたロックのことです。ハードロックとメタルは明確な違いはなく、バンドが自称するジャンル次第となっています。

民族音楽とは、その国の民族が伝承した音楽のことです。同じ国でも地域や時代によって使われるメロディや楽器などが異なります。

近年は民族音楽とメタルを融合する動きも多く、ポルカ×メタルのFinntrollやスカ×メタルのRusskajaなど、国を問わずにメタルと融合して新しい音楽が生まれています。

また民族音楽とメタルは他の音楽とのシナジーが高く、毎年のように新しいジャンルの音楽が作られています。探せば探すほど、聴いたことのない音楽に出会える魅力的な音楽だと私は感じます。

①これぞシンフォニックメタル！『Rhapsody』

ストリングスを駆使した豪華なサウンドとロード・オブ・ザ・リングのような世界観のシンフォニックメタルバンド。1995年のファーストアルバムから4部作にもわたる超大作のアルバム構成、新人離れしたサウンド、完成された演奏などデビュー当初から話題の絶えないバンドです。

イタリアのオペラのような歌い方のボーカルとシンフォニックメタルが融合することによって、映画音楽のような壮大なサウンドが特徴的。ラプソディの多くのアルバムはケルト風の楽曲をアルバムに1曲以上挿入され、バグパイプやニッケルハルパを取り入れた中世らしいサウンドは物語の戦い以外の側面を表現しています。

全4部作でのアルバム「Emerald Sword Saga」が完結してまもなく、権利の問題でバンド名がRhapsody of Fireになりました。その後、フルオーケストラを取り入れたアルバム「Symphony of Enchanted Lands」をリリース。

楽曲自体もメタルからオーケストラにかなり寄せており、オーケストレーションをふんだんに使ったサウンドはもはやメタルの領域を超えた豪華さがあります。

現在は初期のメンバーがキーボード以外全員抜けてしまいましたが、昔とは大きくことなる2000年代風のオルタナティブなメタルに近い音楽性となっており、聴き比べるのも楽しめるバンドです。