大学進学を目指す上で必ず不安になる3つのこと
高校生活にも慣れてきた時期、高校卒業後、どうやって進路を決めようか、悩むことが増えると思います。就職、大学、専門学校…いきなり選択肢が大きく広がって、何から考えればいいのか分からなくなってしまいますよね。
進学を目指すのであれば、どんな学校に行きたいのか。実際に行ける学校はどこなのか。就職を選ぶのであれば、自分にはどんな職種があっているのか。考えることが無限に広がってしまって、これがとても大きな悩みに。
そこで、今回は”進学”にフォーカスして、皆さんが抱える不安を簡単にまとめてみました。こうしておけばよかったな、と思うことも書いてみました。参考になれば幸いです。
目次
志望校はいつ決めるの?
志望校の決め方やそのタイミングは、言ってしまえば人それぞれです。
私も周りの友達がいつの間にか志望校を何校か選んでいて、驚いたことがありました。焦ってしまいますよね。でもどうやって決めたらよいのか分からないし、いつまでに決めればいいのかもよく分からなかったです。
なぜかと言えば高校までと違い理系・文系と言う“ジャンル”があり、その中にさらに経済学部、法学部、工学部など学部が分かれているからです。学部で将来の職業の選択も変わってきます。しかし、それを16、17歳の高校生の段階で決めるのは想像力がいりますよね。
私はさっぱりわからずに何となく日々を過ごしておりました。今だから言えることは、なるべく早い段階から自分の興味のある分野に関係する学部や、その学部のある学校を(とりあえずでいいので)調べておくことです。そもそもどんな学部が存在するのか、だけでも知っているだけで日常生活で将来について意識する頻度が自然と増えていくと思います。何も無いよりも、学校や仕事に関する前情報を知っているだけで、少しづつ将来就きたい仕事のイメージが湧いてくるので、より具体的に学部・学校を選ぶことができます。
といっても、将来の仕事まで明確に考え、決定するのはなかなか難しいと思います。ありきたりなアドバイスかもしれませんが、学園祭(文化祭)やオープンキャンパスへ行って雰囲気を知ることは本当に大切です。
私は趣味と呼べるほどかなりの学校の学園祭に行きましたが、活気があって面白いなと思う学校、逆におとなしくてつまらないと思った学校もありました。それが直接の進学にはつながりませんでしたが、ちょっと遊び人が多そうで~とか、地理的に遠いから一人暮らし必須だなとかもわかるので一度行ってみることはとても大事です。
自分の学力を知りたい
進学を希望する大学を見つけても、希望校に入学するために必要な「学力」が必要になってきます。進学における不安要素の一つですよね。そんな自分の「現在位置」を確認するための手段として、全国模試があります。
一般的には、志望校に対する学力をA~Eの5段階で判定します。A判定ならば、合格同然という判定なのでで安心できます。
B判定だと多少不安ながらも、このまま努力を続ければ大丈夫かな...と思えるものです。
だけどC~E判定だと、これはちょっと学力不足かなと不安になりますね。
ちなみに、私が行った作戦は模試の時に「志望校を広げよう」というものでした。いかない可能性は高いけれど自分の偏差値よりも2段階ぐらい難易度の高い(低い)学校を第5志望などに紛れ込ませておくのです。そうするとE判定になったり、A判定どころか1位になったりおもしろい結果が出ます。広い世界を知ったような気持ちになりました。
志望校に対して学力に自信を持てない場合の解決策は?
志望校に対して学力に自信が持てない場合の解決策はなんでしょうか?
その1:過去問をひたすら解く!
受験本番まで時間があるのなら、あきらめずに勉強をすることが近道です。自分の中で志望校がはっきりしているのなら、その目標に向かってひたすら頑張るしかありません。
しかし、時間がなかったら?中学受験や高校受験を思い出してください。一番大切なのは学校によって偏差値が違うわけですが、試験の難易度も違うということです。そして偏差値が高い学校が難しい試験をしているわけでもありません。
なので、傾向と対策が重要です。入試はその学校ごとに特色が異なります。例えば、慶應義塾大学なら英語が難しいが2科目で入れる方法がある、東京大学ならば数学がとても難しくて1問完全に正解すれば合格点の年もありました。反面問題は簡単だけど80%は取らないと受からないとか、学校によって特徴は違います。
まずは過去問を解くことです。また、弱点の科目を中心に勉強して強化すれば、効率よく点数アップも期待できます。
日々の試験で得点を決めるのではなく試験は一発勝負です。なので、大事なことはその試験にいかに特化するかです。そうすれば、自分が思っていたよりも少し上の大学でも受かることはよくあります。
その2:AO入試や推薦を狙う
もう1つの方法は学力以外の総合力で勝負する方法です。現在、大学は多様性のある学生を取ろうとしています。また、一発勝負のテストとは違い高校生生活3年間の実績を見ようとしています。
AO入試や推薦はそれらの顕著な例です。
今では、私立大学だけでなくあの東京大学ですら推薦入試があるほどです。私が知っている例では受験勉強は間に合わなかったが得意分野の研究が評価されて東京大学へ入ったケースです。入学後は大学生のうちに書籍を発売するなど、その分野で活躍しています。ペーパーテストとは違った実力が評価される時代になっているのです。
AO入試、推薦入試、指定校推薦、スポーツ推薦などは学力だけでない評価基準があります。得意な分野がある、総合力には自信があるといった生徒にはお勧めできます。
私は反対にとても苦手な試験でした。例えば指定校推薦ということは音楽や美術、体育も評価が高くないといけません。しかし当然全員まんべんなくうまくはありません。そこで評価を1でもあげてもらうために先生に気にいられるようと点数稼ぎをしている生徒たちを見てきて「それは自分にできない」と思ったものです。
またAOや推薦などは得てしてスポーツ・芸能・弁論など何かで1位になったとか大きな実績が必要になります。それはある意味で勉強よりも大変だと思うのでとても価値があることでしょう。その世界で1位を目指すことはやっぱり相応の努力が必要ですよね。
こうしたやり方は実はアメリカでは一般的です。大学の世界ランキング第一位のMIT(マサチューセッツ工科大学)ではエッセイとインタビューが重要視されています。
その3:幅広いランクの大学を受験する
簡単に言うなら滑り止めを活用する方法です。たまにいるのが1本勝負で、自分の行きたい学校の行きたい学部しか受験しないやり方です。
ところが、ギリギリの学力でなくても受験はリスクが大きいです。過去には雪による電車の遅延、インフルエンザにかかって試験が受けられなかった友達も見てきました。試験というのは必ずしも万全な状態で受けられるものではないのです。
一方で、ランクを安易に下げるというのも考えものです。友達に明治大学へ合格したが仮面浪人して早稲田大学へ入りなおした人がいます。「もしかしたらあの大学に入れたかも…」という後悔もよく聞くのです。私は志望校は安全圏内で考えるタイプでしたが、今思えばバリバリに挑戦しておけばよかったな~と思います。子供の頃に失敗(不合格)はとても怖いですが、大人になれば不合格ってたったの1敗です。
でも現役で大学に入学したい。浪人は嫌・・・このような場合は、どうすればよいでしょう。オススメは志望校を幅広くとらえて安全圏の大学からランク上の大学まで試験を受けてみることです。
大学の試験は「傾向と対策」がとにかく大事です。裏を返せば問題との相性さえ良ければランクが1,2つ上でも受かってしまう(落ちてしまう)可能性があります。実際周りでも「なんでそれ落ちた?」という友達もいれば、「アイツがあんな大学に?」ということもありました。
そこで滑り止めから挑戦校まで幅広く受験してみることがオススメです。あなたが思っているイメージは入学前のものです。ですから、どの学校も入学すれば想像しなかったような魅力的な要素は必ずあります。意図しなかった学校に入ったとしても、自分に向いている勉強ができるかもしれません。なので興味をもった学校はとりあえず試験を受けてみるというのは選択肢の幅を広げる意味でオススメです。
さて、大学進学といえばお金もかかります。特に私立大学では学費が多くかかります。かかる費用も高校とはけた違いの金額になるでしょう。NEONAVIでは奨学金について解説している記事がありますので、参考にしてみてくださいね。
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