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【JKビジネス】は危険なアルバイト|被害事例と巻き込まれないための予防策について

女子高校生などをアルバイトに募集して行われる営業形態、いわゆる「JKビジネス」の被害にあっている女子高校生等が増えています。

闇バイトではなく、一見すると気軽にできる高額バイト。しかしその裏で泣いている女性がいるという実態があるのです。

「JKビジネス」とは

JKビジネス(ジェーケービジネス)とは、女子高校生等であることを売りにして、見知らぬ男性との会話や占い、耳かき、ゲームなどをする、飲食しながら会話やゲームをする、散歩をする、個室でマッサージや添い寝をするなどしてお金をもらうというような営業形態をいいます。

危険が潜んでいる

一見すると、カフェのような問題のないアルバイト先に見えます。また、時給が高い、ネイルし放題、おやつ食べ放題など処遇が良いことで、女子高校生や女子大学生などが安易に応募してしまうようです。

しかしその裏では、アルバイト中の女子高校生等が、児童買春事案や客などから性被害やストーカー等の被害に遭うといったケースも発生しているのです。

そのため、闇バイトではなくても、危険が潜んでいるアルバイトであることを認識して欲しいのです。

被害事例

警察等で把握している被害事案の一部を紹介すると以下のとおりです。

【事例 1】
SNS で、「学校帰り・週1回でも OK!」、「お客さまとおしゃべりするだけ!」、「男性スタッフ常駐なので、安心!」「時給高額」などというバイト募集広告を見つけて、応募し面接に行った。

<被害概要>
面接の際に、店⾧に服を脱ぐように言われ、裸の写真を撮られ、性行為を強要された。

【事例 2】
街でもらったバイト募集のチラシをみると、「アロママッサージや添い寝をしながら、お客さまと楽しくおしゃべり!」、「待合室では、お菓子・飲み物無料!ネイルもし放題!」という内容だった。

お菓子食べ放題、ネイルし放題で稼げるなんて最高!と思い、バイトを始めた。

<被害概要>
常連客に交際を迫られ、学校やバイトの帰り道に待ち伏せされた、SNS 等に1日数十通ものメッセージが送られてくるなどのいわゆる「ストーカー行為」されたが、無視していると「殺す」とおどされた。

【事例 3】
街で配布されていたチラシに、「アイドルに興味のある方、大歓迎!」、「カフェで働きながら、アイドルを目指しませんか!」等と書かれていた。バイトしている女の子のブログを見ると、かわいいコスプレして楽しそうなので応募した。

<被害概要>
客を店に案内する際、エレベーターの中で、いきなり身体を触られた。店⾧からは、「ファンを増やそう」と言われていたので「やめて」と言えなかった。また、撮影会では、水着や露出度の高い服装で、胸や下半身を強調するポーズをとらされた。その写真が、SNS で出回ってしまった。

【事例 4】
インターネットで、「楽しくお客さまとおしゃべり!」、「体験入店で○万円稼げる!」、「提携美容室・ネイルサロンで、毎日キラキラ!」という広告を見つけた。働いている女の子の写真や動画を見ると、みんなカワイイし楽しそうだったので応募した。

<被害概要>
店では「お触り禁止」のはずが、客にリクエストされ、断りきれず、胸や下半身を触られたり、上半身裸の写真を撮られた。

代表的な事例を示しましたが、甘言に誘われてバイトしようとすると危険が潜んでいます。

応募する前に、また応募した後でも、そのバイト本当に大丈夫なのか考えてみましょう?

JKビジネスの営業形態

JKビジネスにはいろいろな営業形態があるようですが、代表的なものとしては、「撮影」、「リフレ」、「コミュ」などがあり、その内容は下表のとおりです。

営業等に対する検挙事例

警察では、下記のような悪質な営業をしている営業者等を、風俗営業法違反、労働基準法違反、児童福祉法違反、児童ポルノ禁止法違反などいろいろな法令を駆使しながら取締り・検挙しています。

「撮影」の経営者は、女子高校生を雇い入れ、店内の個室(撮影スペース)において、客の求めに応じて胸部等をことさら強調する姿勢を撮影させるサービスを行わせていた。

「リフレ」の経営者は、女子高校生を雇い入れ、店内の個室において、客の求めに応じて身体を接触させるなどのサービスを行わせていた。

「コミュ」の経営者は、女子高校生を雇い入れ、店内の個室において、客の求めに応じて性交をさせるなどのサービスを行わせていた。

一方で、アルバイトをしていた女子高校生等未成年者は補導の対象となっています。JKバイトは、実は手軽なアルバイトではなく、危険なアルバイトなのです。

絶対に働いてはダメ!

被害に遭わないために

被害にあわないために以下のような点に心がけましょう。

  • 声をかけられても「興味がないです」、「できません」、「いやです」ときっぱり断る
  • 友だちから「高額バイトだ」と誘われても怪しいバイトには手を出さない。いやなことに同意はしない
  • スカウトされた際に、SNS のアカウントを交換をしない
  • バイト内容を聞きに行った際などに、安易に個人情報を教えない、学生証などの身分証明書のコピーなどをとらせない。
  • もしバイトを始めた際に、客に SNS のアカウントや個人情報を教えない
  • 性的な行為を要求されたり、身体に触れられたり、万が一写真を撮られた場合には、速やかに警察などの相談センター等に相談を!
  • つきまといや SNS 等で多量のメッセージが届くようないわゆる「ストーカー行為」があった際には危険のサイン。速やかに相談窓口に!

JKビジネストラブルに巻き込まれたときは

警察庁では、万が一JKビジネスに関連した各種トラブルに遭遇した際には、警察相談専用窓口「♯9110」や近くの警察署、交番等に相談するよう呼びかけています。

また、警察では、「JKビジネス」に関して各種法令を適用して厳正に取り締まるとともに、「JKビジネス」で稼働する女子高校生等についても、街頭補導を推進しています。

<参考:相談窓口>

おわりに

JKビジネスの具体的な危険性を認識しないまま、安易に高額のアルバイトであることや同級生等からの勧めなどによってバイトを始めたという女子高校生等が多いようです。

しかし、先々を考えたポジティブな「No」を言う勇気を持つことも大切です!また、最近では中学生などもアルバイトに応募しているなど低年齢化しているほか、女子大生なども働いている実態があるといいます。

都内秋葉原や渋谷などでは、メイド喫茶や耳かきなどのチラシを配りながら通行人に声かけ、いわゆる客引きに近い状況で誘っている姿を目にします。

女子高生などが被害に係る事案もありますが、一方で男子学生などが客として法外の料金を請求される、いわゆるぼったくりなどの被害に遭うこともあるので要注意です!

「JKビジネス」は手軽なアルバイトではなく、危険なアルバイトです。

絶対に応募し、働いてはダメ!

参考資料:

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