【週末ミニシアター】エリック・ロメール特集上映 "四季の物語"5月13日(金)から渋谷で!
5月13日(金)〜 6月2日(木)の日程で「エリック・ロメール監督特集上映 四季の物語」がヒューマントラストシネマ渋谷で開催されます!
目次
エリック・ロメールについて
フランスの映画監督、エリック・ロメール(1920年3月21日~2010年1月11日)はヌーヴェル・ヴァーグのトリとも言われ、この映画運動を代表する映画人のうちでは名声を確立したのが最も遅いのですが、歳はゴダールやトリュフォーより10個上。文学教師をしながら映画評論を執筆し、長編一作目『獅子座』を発表したのは1963年でした。
キャストに素人の俳優を使うことを好み、編集作業はほとんどせず、ドキュメンタリー性のある生っぽさを残すことにこだわりがあります。撮影の特徴で言えば、自然光へのこだわりが強く、舞台はパリの街角や避暑地、ビーチなどがたくさん登場します。このように、意図的な装飾などを極力排除するような作風はナチュラリストと言っていいかもしれません。
『春のソナタ』
哲学教師ジャンヌは、旅行中の恋人の家の汚さに耐えきれず自分のアパートへと逃げ帰るが、そこはいとこが占領中。居場所のないジャンヌは、パーティーで知り合った18歳のナターシャの家に泊まることに。そこにナターシャの父イゴールと若い恋人が加わり、パリの家とフォンテーヌブローの別荘で、女たちの奇妙な諍いが始まる。美しい春の庭でくり広げられる、三人の女と一人の男の恋愛ゲーム。
『夏物語』
ヴァカンスを恋人のレナと過ごすため、リゾート地ディナールへやってきた大学生ガスパール。クレープ屋で働くマルゴと親しくなるが、パーティーで知り合ったソレーヌとも急接近。そんななか待ち望んだレナとも再会し…。四季シリーズで唯一男が主人公となった本作は、ロメール最後の夏休み映画。
『恋の秋』
親友同士のイザベルとマガリ。娘の結婚の準備をするイザベルは、夫の死後独身のままでいるマガリを心配するが、ワイン畑を営む彼女にその気はない。一計を案じたイザベルはマガリのふりをして婚活を始めるが、事態はおかしな方向へ。40代女性の恋と友情を描いた作品だが、対照的な二人の関係や、ペアの相手が微妙に入れ替わる様などがおもしろい。
『冬物語』
フェリシーは旅先で知り合ったシャルルと運命的な恋に落ちるが、旅から戻った後、彼に教えた自宅の住所の間違いに気づく。5年後、一人で娘を育てるフェリシーは、インテリのロイックと既婚者のマクサンスの間で揺れ動くが、心は今もシャルルのもとにある。運命に弄ばれながら本物の愛を探し求める女の信念と、やがて訪れる奇跡。タイトルはシェイクスピアの悲喜劇『冬物語』より採られた。
配信で観れる作品は?
5月9日現在、タイミングよくAmazon primeでロメールが配信されています。配信中の作品はこちら!
「喜劇と格言劇」シリーズ
オムニバス
- レネットとミラベル/四つの冒険(1987)
- 木と市長と文化会館/または七つの偶然(1993)
- パリのランデブー(1995)
Amazon primeではたまに配信が終わってしまうのですが、ミニシアター系に特化したサブスク「ザ・シネマメンバーズ」ではロメール作品がほぼいつでも観れます。
映画館に行く前にロメール作品ってどんなのかな?と観ておきたい方はぜひ!
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