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「悩むより行動に移すことの大切さ」陶芸作家・のぐちみかさん【インタビュー】

“どうやったら陶芸で食べていけるか”だけを考えてた

──のぐちさんは“好きなことを仕事にすること”について、どのような考えをお持ちでしょうか?陶芸作家になって、自分の好きな器を作り続けているご自身の経験から言えるアドバイスやご意見をお聞きしたいです。

のぐちさん そうですね〜。私は陶芸が好きでそれしかやりたくなかったので、“どうやったら陶芸で食べていけるか”だけを考えて制作を続けていました。初期の頃は、陶芸とは全く関係ないバイトを3つ掛け持ちしながら作家活動をしていたのですが、制作にかけられる時間がなくなってしまって。そのあと3つのバイトを辞めて、観光地である逗子市に住んでいたので、自宅で小さな陶芸教室を始めたんです。そこだったら、お客さんに作り方を教えながら自分でも器を作れますからね。

──作家活動以外のところでも、陶芸の仕事に関わるようにしたんですね!自分がやりたいこととは全く関係ない分野で働くと、時間がもったいないと感じそうですもんね。

のぐちさん 本当にその通りです!なので私は、とにかく陶芸だけを視野に入れて制作活動をしていました。

──今の高校生の中には、「好きなことを仕事にして生きていくことが、どれだけ大変で難しいかわかっているの?」みたいなことを周りから言われる人がいると思います。のぐちさんだったら、どんなアドバイスをしますか?

のぐちさん やりたくない・興味がない仕事を続けることも大変じゃないですか。それだったら、自分が好きなことを始めた方がよっぽど良いと思います!好きなことに執着し続けていけば、それが仕事につながる可能性だってあるかもしれません。

陶芸作家を目指すなら、”とにかく作り続けて”

──陶芸作家になりたい!という高校生がいたら、どんなアドバイスをしますか?

のぐちさん 「とにかく作り続けて」と言いたいです。陶芸が好きで制作が楽しいと感じるなら、やり続けるしかないです!あとは流行りに左右されずに、自分にしか作れないものを制作することですね。「今はこのデザインが流行っているから作ろう」ではなく、自分だけのオリジナルデザインのものを作ることが大事だと思います。

──確かに!自分が好きなものやデザインを追究して、それを陶芸に落とし込めたら最高の作品が作れそうですよね。

10代のうちに、外へ出て刺激を受けてほしい

──陶芸作家になりたい・ならないにかかわらず、今の10代に伝えたいことやアドバイスは何かありますか?

のぐちさん 今のうちにいろんなものに見たり触れたりして、感性を刺激してほしいですね。毎日同じことを繰り返すのではなく、たまに遠出して普段はなかなかできないことを体験してみるのが良いと思います。

──のぐちさんは高校生だったとき、遠出したことはありますか?

のぐちさん もちろんありますよ!当時は関西に住んでいて、遠出するときは電車で東京まで行ったりもしました。大学生になると1人で沖縄に何度も遊びに行って、離島を全部まわりました。

──すごい行動力ですね!普段なかなかできないことを実際に体験をすると、良い刺激をたくさん受けられそうです。

のぐちさん そうなんですよ!でも、今の高校生たちはネットで知りたい情報や画像を簡単に調べられるから、実際に見たり触りに行く機会が少なくなっている気がします。ネットで情報を知ることは良いことですが、それで終わりにしてほしくないですね。できれば現地へ行って、その場所の空気や自然を全身で感じてほしいと思います。

やりたいことがわからない時こそ、外へ出てみよう

──今の高校生たちは、自分のやりたいことがわからなくて不安に感じている子が多いみたいです。やりたいことを見つけるためには何をすればいいか、のぐちさんの考えをお聞きしたいです。

のぐちさん やっぱり、外に出て探しに行くのがいいと思います。先ほど話した遠出のほかに、バイトを変えてみたり、新しくいろんな人と話したりとか。今の自分が関わっている場所から離れて違う場所へ飛び込めば、やりたいことが見つかる可能性があるかもしれません。

──確かに、行動しないと何も変わらないですよね。

のぐちさん 自分のやりたいことがわからないからこそ、外に出ていろんなところへ行くべきだと私は考えています。大体の人は深刻に考えすぎたり不安になったりして行動に移せなくなってしまうので、「とりあえず行ってみるか」くらいの気持ちで挑戦してみて欲しいです。もしかしたらそこで、思わぬ出会いやチャンスがあるかもしれません。

──のぐちさんがいろんな場所へ行ったとき、何か良い出会いやチャンスはありましたか?

のぐちさん ありましたよ!大学時代に沖縄で船に乗っていたとき、そこで出会った人が沖縄の魅力をいっぱい話してくれたんです。その人のおかげで私は沖縄がより一層好きになったし、陶芸作品のデザインにも影響していると思います。

──それは素敵ですね!もし船に乗っていなかったらその人とは出会えなかったし、沖縄をもっと好きになるきっかけもなかったかもしれないですもんね。

のぐちさん そうです。なので私は、「自分のやりたいことがわからないなら、外に出ていろんなところへ行ってみて」と伝えたいです。

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