今月、これ観た!【2021年12月】
NEONAVI編集部が12月に観た映画をご紹介していきます。
なんとなく映画観たいけどなに観たらいいかわかんないよ!という時はこの中から選んでみては?
目次
トーベ
- 製作年:2020
- 監督:サイダ・バリルート
- どこで観た?:新宿武蔵野館
フィンランド出身のムーミンの作者、トーベヤンソンが主人公の映画です。
ムーミンオタクなので心待ちにしていました。雪国の閉塞感と暮らしが独特で、北欧の俳優たちの雰囲気とフィンランド語が新鮮でした。日本ではムーミンや北欧は人気が高いのに、上映されるところが少なく残念。当時バイセクシャルだったヤンソンの葛藤や、画家としては上手く行かない葛藤が描かれており、ムーミンの新たな一面を知ることができました。
ミッドナイト・ラン
- 製作年:1988
- 監督:マーティン・ブレスト
- なにで観た?:Amazon Prime
名優デニーロの出演作にしては知名度が低いこの作品。タイトルは「一晩で終わる簡単な仕事」の意味。冒頭からわかる、隠れた名作です。
一言で言えば、元警官と横領犯会計士のアクション・コメディ・ロード・ムービー。デニの演技の安定感はまちがいないが、逃走のパートナーを演じたC・グローディンの絶妙なキャラクターがなんともいとおしい。
イカとクジラ
- 製作年:2005
- 監督:ノア・バームバック
- なにで観た?:Netflix
マリッジ・ストーリーも、フランシス・ハも、バームバックは芸術家を主人公にしがちだが、今作は芸術家のいわゆる「鼻につく」感じを嫌というほど抽出している。ほんと、こんな奴いそう。というか絶対いる。
長男の情けない背伸びのしかたもあまりにリアルで、ドキュメンタリーか?と思いました。10代にも、子を持つ親にも見てほしい。それでなにが得られるかと言われると別になにもないと思うけど。
ファーザー
- 製作年:2020
- 監督:フロリアン・ゼレール
- なにで観た?:Netflix
認知症がどんなものなのか、はじめてその恐ろしさを知りました。終盤のアンソニー・ホプキンス、すごすぎる。
ホーム・アローン
- 製作年:1990
- 監督:クリス・コロンバス
- なにで観た?:金曜ロードショー
ホームアローン抜きの12月なんて髭のないサンタクロース(七面鳥のないクリスマス、いや、ケーキのない誕生日)みたいなもの。世界中で「クリスマスといえばこの映画」として30年愛され続けているって凄すぎる。数々の名作映画は世の中に星の数ほど存在しているけど、これほど季節の定番映画として確立できている映画は他にはないのかなと思う。
クリスマスの時期に家族旅行にいくはずだった8歳の少年が、トラブルで一人家に残されてしまい、空き巣をしようと計画を立てていた泥棒達を数々のトラップで迎え撃つ。子供が作るようなトラップに見事にひっかかり続けて「そんなことある?笑」って思える面白さ、そしてリアクションと季節感を楽しむ映画。コメディながらも劇中では「人の本質は見た目で判断してはいけない」というメッセージも見え隠れしているのも良い。
同監督のグレムリンやグーニーズも、若い世代にぜひ見て欲しい映画!
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