総合型選抜(旧AO入試)経験者が答える合格の秘訣!【志望理由書・面接・小論文・学力試験】
「総合型選抜って難しそう」
「どんな対策をすれば良いのだろう」
など、総合型選抜を控え、志望理由書や面接に不安を抱えているみなさんへ。
2022年度の総合型選抜に合格した私が、リアルな体験談を交えながら、合格への一歩を踏み出すきっかけとなるお話しをしたいと思います!
是非、参考にしてみてください。
目次
はじめに
私が受験した大学は、
一次試験(志望理由書、小論文)、二次試験(面接、学力試験、小論文)
と、総合型選抜のなかでもかなり選考方法が厳しめでした。
総合型選抜を受験しようと思ったきっかけは、
「早く進路が決まれば安心だしとりあえず受けてみよう」「受かったらラッキー!」
という軽い気持ちでした。
しかし、いざ蓋を開けてみると選考方法がかなり複雑で合格人数も10人程度…⁉
一方、同じく総合型選抜を受験する友達は、選考方法は志望理由書と面接のみ、倍率は毎年ほぼ1.3倍と、大学によって様々でした。
皆さんも、自分が受験する大学の選考方法を把握したうえで以下をご覧ください。
総合型選抜の主な選考方法
- 書類選考(志望理由書等)
- 面接
- 学力試験(基礎学力試験)
- 小論文
今回は、上に挙げた4つの選考方法について、私が実際に取り組んでいたことや、おすすめの対策をお伝えしたいと思います。
書類選考(志望理由書など)の対策
①わかりやすく具体的にアピールする
自分のことや大学への意気込み、志望したきっかけ等を伝えるときは、なるべく間接的な表現を避けましょう。
私は、実際に将来の夢を目指すきっかけになった人物として、羽生結弦さんを挙げました。
また、羽生さんがどのようにして私の夢に影響を与えたのか、その過程を分かりやすく説明した後、その夢を実現するためになぜこの大学を選んだのか、そして入学後になにを学びたいのか、最初から最後まで一貫性のある内容に仕上げました。
抽象的×「きっかけは、私が尊敬する、ある人物です。」
具体的○「きっかけは、○○さんです。」
・具体的な教授名や講義名を挙げる
→大学によって教授や講義内容が異なりますので、志望校で受けたい講義について書くと、説得力がアップします。大学側は志望理由書を見て「この生徒は本当に我々の大学で学ぶ必要があるのか」「なぜ数ある大学の中でここを選んだのか」を判断します。
志望理由書に教授の名前を出したからといって、入学後必ずしもその教授のもとで教わる必要はありません。大学では沢山の先生と出会い、学びも無限に広がります。そして、新しくなにかに関心を持ったり夢を目指したりするきっかけにあふれています。そのため、入学後のことは考えすぎず、今学びたいと思っていることについてしっかり書きましょう。
・その大学独自の取り組みや制度を挙げる
→「大学についてきちんと調べてくれている」といった好感度アップにつながります。
その大学独自の留学制度や教育カリキュラムなど、大学のホームページやパンフレットを利用して自分で魅力を発見してみましょう。
② アドミッション・ポリシー(入学者受け入れの方針)に即した内容
アドミッション・ポリシーとは、大学が入学希望者に対してどのような学生を求めているかという受け入れの方針です。簡単に言うと、大学側が求める学生像です。
あなたの志望理由が大学の求める学生像ではなかった場合、採用は厳しいでしょう。大学のアドミッション・ポリシーに当てはまる学生であることをアピールしましょう。こちらも、大学のホームページやパンフレットに記載されているので、自ら率先して調べることが大切です。
③周りの人に頼る
学校の先生や予備校の先生、家族、友人に頼りましょう。
他人の力は偉大です!
わからないことがあったり、文章の作り方に困ったりしたらすぐに頼って大丈夫。
私は、学校の先生と姉に、何度も添削してもらったり一緒に文章を考えたりしてもらいました。実際に、自分で気づけなかった誤字脱字がありました。さらに、相手に伝わる表現をしていたつもりで書いた文章を実際に他者が読んでみると、意味が伝わらなかった箇所がありました。
何度も文章を考え直したことで、誰が読んでも私が伝えたい内容の通りに理解できる文章にすることができました。私が総合型選抜を乗り越えることができた大きな要因の一つだと確信しています。
面接の対策
① たくさん練習する!
面接に関しては、本当に練習した者勝ちです。少なくとも3回は、先生に面接の練習をお願いしましょう。
ちなみに、私は先生と練習したほかに、友人にお願いして放課後空いている教室で面接練習をしました。友人との練習では、アドリブばかりの面接を行いました。
友人との面接練習は、やっておいて良かったと強く実感しています。友人同士なので失敗におびえる必要がなく、面接を控える友人同士であればお互い力になれるので、是非実践してみてください。
② 大きな声ではっきりと話す
これをやるだけで、かなり印象が変わります。
私は大きな声を出すのが苦手でしたが、このときだけは恥を捨てました!自分では大きな声を出しているつもりなのに声が小さいと言われる人は、少なくとも自分が思っている2.5倍の大きさではきはきと話しましょう。
③表情とアイコンタクトに気をつける
私個人の意見ですが、眉毛を気持ち上げてみると表情が明るくなります。
とにかく面接官の目を見てうなずきながら(相槌を打ちながら)話を聞くことが大切です。緊張して思うように話せなくなったとしても、相手に誠意を示せばきっと面接官に気持ちが伝わるはずです。
④趣味を話してもOK!
面接では、聞かれた質問に答えても、そこからさらに深掘りされることがあります。私も、実際に面接官から深堀りされたり、意見を求められたりしました。
想定外の質問ばかりで、面接時間のほとんどをアドリブで答えていたほどです。そのため、趣味や好きなことなど、深堀されても良い、自分の言葉で説明できるような内容を話すことが大切です。
堅すぎず、かしこまりすぎず、学生らしい振る舞いで十分!!
学力試験(基礎学力試験)の対策
学力試験は、大学によりますが合格点を設けていることが多いと考えられます。もちろん、高い得点であればあるほど合格に近づけると思いますが、学力試験は基礎が身についていればそこまで身構える必要はありません。
ただし、高校3年生までの基礎的な知識を復習することが前提です。基礎的な知識が身についている前提で、発展的な問題が出されることもあります。
事前に大学から試験範囲や過去問が公開されている場合もあるので、必ず確認しておきましょう。(私が受験した大学では、数学で数的処理が出題されました…)
小論文の対策
小論文に苦手意識を持つ人は沢山いると思いますが、見方を変えてみるとそこまで苦手意識を感じることもなくなるはずです。
私は、小論文の内容で点を稼ぐことは難しいと考えています。つまり、小論文は、いかに減点を最小限にできるかが勝負です。
制限時間内に、以下の三つがクリアできていれば大きな減点はありません。
① 誤字脱字がないこと
誤字脱字はもったいないの一言です!!(笑)
② 文章に矛盾がないこと
一気に最後まで書き上げるのではなく、前後の文章と流れが伝わっているか、論点がずれてきていないか確認しながら書きましょう。
③ 要件を満たすこと(文字数、使用する用語など)
まず、問題文をきちんと読みましょう。
時間を気にして焦って素早く問題文を読むと、本来出題者側が求めている意図と異なる回答をしたり、要件を見落としたりすることがあります。
私はこのミスを繰り返してしまった経験があるので、問題文に線を引きながら、大事だと思った箇所は目立つように印をつけることを意識しました。
当日気をつけること
時間に余裕をもって家を出ましょう。
私の友人は、道に迷って1時間走りまくった挙句、受験会場の入り口に到着した瞬間に試験開始のチャイムが聞こえ絶望を感じたそうですが、近くにいた警備員さんの助けで泣きながら教室に入り無事受験できたそうです…
受験当日は何が起こるかわかりません。また、余裕をもって到着したほうが、試験開始までに会場の雰囲気に慣れることができますし、しっかり予習することができます!
おわりに
ここまで総合型選抜のポイントを紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
少しでもみなさんの力になれていたら幸いです。
初めに私が、総合型選抜を「軽い気持ちで受験しようと思ったことがきっかけ」と話していたことを覚えていますでしょうか。
実は、私は試験対策のためにその大学について調べていくうち、だんだん「この大学以外に考えられない!」「絶対ここに入学する!」という気持ちが強くなっていきました。
そして、志望理由書や面接練習で考えていた内容は、ほとんどが着飾ったものばかりでしたが、いつの間にか純粋な自分の本心が出てくるようになりました。
これを見てくださっている皆さんの中に、まだ志望校にそこまでの強い気持ちを持っている人は少ないでしょう。ですが、大学を知っていくうちに、その大学の魅力がたくさん見つかるはずです。
みなさんが志望校に合格できることを、心から応援しています。
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