世界2周からの海外移住【元銀座No.1ホステス】Mariさん・インタビュー

こんにちは!ベトナムの寺内です。

今回皆さんにご紹介するのは、元銀座No.1ホステスで現在はベトナムにてノマドワークやパーソナルトレーナーとして働いているMari(まり)さんです。

ホステスの仕事って?ベトナムに来たきっかけは?皆さんの参考になるお話を聞いてきました!

Mariさん

1986年生まれ、千葉県出身。

高校卒業後は大手百貨店就職のため上京。その後海外に興味を持ち、海外旅行資金のために銀座ホステスの道へ。

世界一周を2回、海外語学・資格留学を経て、2023年からベトナムへ移住しました。

今回はそんなMariさんから貴重な話をたくさんお聞きすることができました!

海外経験とホステスの仕事

ホステスは世界一周の資金集めのため

トロントにて、ワーホリ時代

──高校卒業後すぐに銀座のホステスに就職されたのですか?

Mariさん 高校卒業後は都内の大手百貨店内のアパレル店へ就職しました。家庭環境が複雑だったことや地元の狭い世界にいたくないという思いから就職は東京を選び、高校3年の冬から一人暮らしを始めました。

しかし就職先の店舗が急遽百貨店から撤退することになり、世の中のシビアさや大手とはいえ安定していない、ということを目の当たりにしました。当時やりたいことも特になかったのですが、とりあえず東京には色々あるので、興味あることをやりながら過ごしていました。

でもこれといってハマるものもなく、自分が昔よかった経験を思い出してみたところ、小学校5年生の時に家族旅行で行ったカナダ・バンフがとてもよかったことを思い出し、20歳で再びカナダのバンフへ行ってみました。そして、“海外が好き!他の国も見てみたい”と思い、そのためにお金を稼がなければ!となり、当時バーで一緒に働いていた友人の紹介で銀座のクラブに入店しました。

──夜職一本にされたのですか?

Mariさん はじめはヘルプとして出勤していて、23歳までは昼と夜の仕事を掛け持ちしていました。

そしてワーホリでカナダ・トロントへ。冬が嫌いなのでワーホリ自体は10ヶ月間で、その後カナダから世界一周のバックパッカーを始めました。北米、南米、イギリス、と来てヨーロッパを周遊する予定でしたがフランス・パリの地下鉄で財布の盗難に遭ってしまい…。

──パリはスリとか多いですよね…そのまま帰国になってしまったのですか?

Mariさん イタリアだけは何とか行けたのですが、他の国はキャンセルして帰国になりました。そして世界一周のリベンジをするため再度、銀座でホステスをしながら資金を貯めることにしました。

バックパッカーの経験と変化

LAからサンフランシスコまでの道中

──銀座でのホステスでナンバーワンに…?!

Mariさん はい(笑)。以前までアルバイト感覚でホステスをしていましたが、バックパッカーの経験で人に興味を持つようになり、人が好きになったことから売れるようになりました。夜職のみで働き、1年間半ナンバーワンをキープしました。

そして2013年、2回目の世界一周前にフィリピンのセブ島で語学留学をして、その後苦い思い出のあるパリから2回目の世界一周をし、カナダで無事に終わりました。

2回目の世界一周を経て

──その後はどうされたのですか?

Mariさん 帰国後は以前在籍していたお店へ戻りました。世界2周をしてもうこれと言って目標もなかったこと、専門的な何かや大学も出ていないので水商売を辞めたら先が見えないことを考えるようになりました。またお酒も飲めないことから20代でホステスは上がり、お金を貯めて投資にまわそうと考えていました。

しかし今までの皺寄せで体調・精神ともに崩し、ホステスを辞めることに。その後婚約破棄などを経て、「やっぱり海外が良い、行ってないところへ行こう!」と考え、2017年ハワイ・ホノルルにヨガインストラクターの資格を取るために約3ヶ月滞在しました。

──専門スキルを海外で身につけたのですね!

Mariさん その後日本でヨガトレーナーをしましたが体調不良が続き、パニック障害の発症から通勤電車も苦手になってしまいました。これまでの経験からもう無理はしない・またやりたくなったらやろう、と家でデイトレや株の勉強をしていたらそのままコロナ禍で海外へ行けない日々になりました。

コロナ禍明けにベトナムへ移住

──コロナ禍明けにベトナムにいらしたのですね。

Mariさん 2022年にベトナム・ダナンへ旅行にきました。ニャチャンに住んでいる友人と合流して「やっぱり海外住みたい」と強く思い、リスクもありましたが何となく体調もよくなりそうだし、嫌ならすぐ帰ればいい!と2023年にベトナムへ移住しました。

ノマドワークをしながら、パーソナルトレーナーなどをして現在に至ります。

10代へのアドバイス

カナダでのホームステイが一緒だったスイス人の友人と再会、スイスにて

ホステスを目指す人へのアドバイス

──ホステスを目指す若者へのアドバイスはありますか?

Mariさん まずは目標を持つことです。なぜホステスをやりたいのか、なぜお金が欲しいのか。そして期間を決めた方がいいと思います。中途半端に在籍するのでは結果的に収入より支出の方が多くなりますし、目標や期間を決めていないと出戻りする人も多いです。

でもいつまでもホステスをできる人は限られます。またアルバイトでもできる仕事ですが、個人的には本職にすることが自分にとってもお客様にとってもいいと思います。マナーが身についたり人との出会いなど今後に役立つことも多いので、働くお店の立地や環境もきちんと選んだ方がいいです。

──どんな人がホステスに向いていると思いますか?

Mariさん ただお酒を飲むのがホステスの仕事ではありません。お客様の求めているものを与える・人のボーダーラインを見極めるられる、また失敗しても折れない人が向いていると思います。

華やかに見えますが意外と地味な世界です。売れるのは才能じゃなく努力だと思います。負けず嫌いで努力ができる、人に興味がある、人を楽しませる気持ちがないとお客様にも伝わります。

やりたいことがわからない10代へ

ペルー・マチュピチュにて

──では、やりたいことがわからない10代へのアドバイスはありますか?

Mariさん 私の場合は趣味と仕事分けたいと思ったので、海外が好きでも旅行業などには就かずホステスの仕事でお金を貯めて海外を回ることを選びました。

やりたいことを無理に探しても仕方ないですし、何か少しでも興味のあることは挑戦してみたらいいのではないでしょうか。今の時代は情報過多で動かなくても知った気になってしまいがちですが、自分で見て経験することが大事です。チャレンジした分だけオーラや人としての深みが増すと思います。

もし何かをするのに迷っていたら、メリット・デメリットを紙に書き出すと頭が整理されるのでおすすめです。

“自分を愛すること”とは?

Mariさん 私も海外に出る前は自己肯定感が低かったです。海外に出てみて、自分の価値を下げない・自分を守れるのは自分!とポジティブに考えられるようになりました。

日本にいた時は結婚や出産、女性はこうであるべきという価値観を気にしていましたが、他人の声は関係ないんですよね。

自分を愛するとは、他人に執着しない・自分らしくいることだと私は思います。

まとめ

「お金はあった方がいいけれど、それよりもゆっくりした時間や余裕のある働き方が大事」とMariさん。今後はベトナムで自分が楽しいと思うことや、まだ経験したことがないことに挑戦していきたいとのことです!

貴重なお話を聞かせてくださったMariさん、ありがとうございます!

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