【週末ミニシアター】”孤高の監督”ロベール・ブレッソン『たぶん悪魔が』『湖のランスロ』
今週は新宿シネマカリテをはじめとして、全国で上映予定の”孤高の監督”ロベール・ブレッソンを2本立てでどう?
目次
『たぶん悪魔が』
『たぶん悪魔が/LE DIABLE PROBABLEMENT』
こちらは1970年代のフランスを舞台に、当時の社会変容を通してひとりの若者の生と死を描いた作品。自然破壊への嘆きや社会批判が込められていながら、画の美しさが終末論的な雰囲気によりいっそう影を落としています。
キャストは非職業俳優でありながら、フランソワ・トリュフォーはこの作品を「すばらしく官能的」な作品であるとして、特にメイン4人の若者たちの美しさを称賛している。
40年を経ての上映だけど、2022年の今観るためにあるような作品だ!
<あらすじ>
https://lancelotakuma.jp/
裕福な家柄の出でありながら自殺願望に取り憑かれている美しい青年シャルルは、政治集会や教会の討論会に顔を出しても違和感を抱くだけで何も解決しない。環境問題の専門家である親友のミシェルや、シャルルに寄り添おうとするふたりの女性、アルベルトとエドヴィージュらと同じ時間を共有しても死への衝動を断ち切ることができない。冤罪で警察に連行されたシャルルは一層虚無に苛まれ、やがて銃を手にする...。
<作品情報>
https://lancelotakuma.jp/
監督・脚本:ロベール・ブレッソン
撮影:パスクァリーノ・デ・サンティス
出演:アントワーヌ・モニエ(シャルル)、ティナ・イリサリ(アルベルト)、アンリ・ド・モーブラン(ミシェル)、レティシア・カルカノ(エドヴィージ)
『湖のランスロ』
『湖のランスロ/LANCELOT DU LAC』
アーサー王伝説に登場する円卓の騎士ランスロと王妃グニエーヴルの不義の恋を中心に、騎士道精神が壊れていく様を現代的視点で描いた時代劇。時代劇にありがちな過度な演出を徹底的に排除して、忠誠心、愛に苦悩する一人の騎士の姿を丁寧に映しています。
また、ブレッソンは人の下半身をメインに映すのが特徴ですが、映画の中盤から騎士たちが履いているカラータイツの色で誰が誰だかわかるようになってくるのも面白い。
<あらすじ>
https://lancelotakuma.jp/
時は中世。城に帰還したものの、聖杯探しに失敗し多くの戦死者を出したアルテュス王の円卓の騎士たち。その中のひとり、ランスロは王妃グニエーヴルとの道ならぬ恋に苦悩していた。神に不倫をやめると誓うランスロだったが、グニエーヴルにその気はない。仲間のゴーヴァンはランスロを心配するものの、権力を手に入れようと企むモルドレッドは罪深きランスロを貶め、自分の仲間を増やそうと暗躍する。団結していたはずの騎士の間に亀裂が入り始め、思わぬ事態が引き起こされるのだった...。
<作品情報>
https://lancelotakuma.jp/
監督・脚本:ロベール・ブレッソン
撮影:パスクァリーノ・デ・サンティス
出演:リュック・シモン(湖のランスロ)、ローラ・デューク・コンドミナス(王妃グニエーヴル)、アンベール・バルザン(ゴーヴァン)
上映館
新宿シネマカリテは4月21日(木)まで!都内に住んでいる方はお早めに!
関東
3月11日~4月21日 | 新宿区 | シネマカリテ |
4月2日~ | 横浜市 | シネマ・ジャック&ベティ |
5月11日~ | 川崎市 | 川崎市アートセンター |
東北
5月20日~ | 宮古市 | DORAホール(旧シネマリン) |
4月29日~ | 仙台市 | フォーラム仙台 |
5月27日~ | 山形市 | フォーラム山形 |
甲信越静
4月29日~ | 松本市 | 松本CINEMAセレクト |
5月14日~ | 上田市 | 上田映劇 |
5月29日~ | 静岡市 | 静岡シネギャラリー |
6月3日~ | 浜松市 | シネマe_ra |
中部・北陸
関西
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