あなたは人前に立って自分を表現できますか？得意な方も苦手な方もいらっしゃるでしょう。「自分は苦手だ…！」と思った方も、人前に出ることで得られるものについてぜひ知っていただきたいです。参考にしてみてくださいね！
目次
歌を通して踏んだたくさんの場数
私は歌を通して、栃木県のテレビ、地方のコンテスト、学校の文化祭、声楽の全国コンクールなど多くの場所で歌を歌ってきました。
そんな中でも私にとって一番印象に残っているのは、障がい者入所施設で保育実習を通して歌を歌ったことです。入所者施設にいる方々は基本的に社会へ出ることがないので、芸術に触れる機会も少ないのが現状です。
入居者の毎日同じような暮らしの中で、歌を通して感動を与えると、思った以上の反応が返ってきます。普段から自由に選択できる人々よりも、施設で暮らしていて社会で選択肢の少ない方々にパワーを与えられると、素直な反応に嬉しく感じました。
少し話がそれてしまいましたが、今回は私が人前に立つことで得られたものをお伝えします！
自分を客観的に見ることができる
人前で自分を表現すると、自分を振り返ることができます。
私の場合は歌で場数を踏んできましたが、歌い終わった後には必ずフィードバックや採点結果、観客からの反応が返ってきます。そのため、自分の強みや人に与える印象をを振り返ることになります。結果、自分を見つけることができるのです。
歌を通して自分探しを続けることで、自分の人生軸を固める力がつきました。
自分の人生軸の土台
自分の人生軸を固める力がつくとお伝えしたのですが、どういうことなのかを探っていきましょう。
人前で表現して自分を振り返ることで、「私はこういう人なんだ」と気づきます。例えば、歌だけでなく、演奏や演技、演説でも言えることですが、自分がどんな声で、どんな性格で、どんな意識や考え方を持っているかを知ることができます。例えば・・・
どんな声で？
▶力強い声・優しい声・透き通った声・深みのある声
どんな性格で？
▶︎人前で動じない・人前で動じるが一生懸命にやり遂げる・自分の意見を訴える・誰かのために訴える
どんな意識で？
▶︎人々の心に届ける意識・平常心を保つ意識・人々を喜ばせる意識・人々に知ってもらいたい意識
普段の生活でこういったことを意識する機会はあまりないでしょう。しかし、人前に出ることで、自分がどういう人なのかを様々な基準で振り返るきっかけができるのです。
そうして繰り返し人前に立つと自分の考えも変わってきますし、性格までも変わることがあります。もちろん、周囲の環境にもよりますが、私は人前に立つことで性格が変わったと実感しています。
性格が変わるとは？
私は人前に立ったことで性格が変わったのですが、どうしてだと思いますか？
人前に立つと自分を分析して、客観的に自分を知ることができます。私の場合には、人前で歌うだけではなく、最近はWin（良かったこと）を発表したり、大勢の前で質問をする機会もありました。
実際に、自分の感情を表に出すと過去のわだかまりが浄化されたことがあります。また、質問をすることで自分の意識が高まり、意見や知識を得る大きなきっかけになることを実感しました。今では、質問コーナーや発言権があるセミナーや打ち合わせの会議では、必ず何かしらの意見や質問を発するように意識しています。これも私の性格の変化のひとつでした。
本番を恐れなくなる
歌を通して人前に立つことで、本番や失敗を恐れなくなっていきました。とはいえ、人前で過度な緊張をするのは10 年ほど続いたと思います。本番に過度な緊張は付きもの。それでも本番を重ねた結果、何事も恐れずにイノシシのごとく突っ込む性格が出来上がりました。（笑）
緊張して声が震えても、本番には強くなりました。あなたがもし、人前で緊張すると思ったら、自分が人前で表現したり言葉を発することができているかを振り返ってみましょう。できているのなら、本番に強い自分はすでに出来上がっているのです。
交流が増える
人前に立つことで交流が増えます。
あなたを見たり、あなたの声を聞いた人々は興味を持って声をかけたり、注目してくれるきっかけになります。それがきっかけで、新しい交友関係ができるのも事実です！「自分にはできない…」と思ったとしても、人生が180度変わると思ってチャレンジしてみてください。
人脈はお金では買えません。あなたが活動する上で必ず大きな力となります。
評価してもらえる！
正直なところ、周囲から評価してもらえたら嬉しくないですか？
人前に立つことで、好印象を与えることもできます。例えば、友達が人前で自分を表現して周囲が賛同したり、興味を持ち始めたら羨ましい気持ちになることがあるでしょう。それならあなたも思い切って人前に立って、好評価という特典を受け取ってみてくださいね。私は、良い評価だけではなく、悪い評価もたくさん受け取ってきました。しかし、それらは私を形成する栄養だと思っています。
簡単にまとめると…
人前に立つことで、自分が客観的に見え、自分軸を形成し、性格が変化し、本番を恐れなくなり、交流（人脈）が増え、評価をもらえます。私の経験上でお伝えしたことなので、人前に立って得られるものの経路は人それぞれかもしれません。
誰にでも言えるのは、果敢に挑戦する力や図太い精神力がつくということ。こういうところで周囲との差がつくので活用してみてくださいね（笑）
最後に
今回のテーマは、『人前に立ってよかった体験談』でした。私はこれまでたくさんの場数を踏みつつも、こうして長い年月をポジティブに振り返るのは初めてでした。優勝をかけて1年間練習して挑んだコンクールでは、緊張のあまり声が出ないというような苦い思い出もたくさんあります。私は、歌手になりたいという思いが強く、たくさん場数を踏んできましたが、目的がなければここまで場数を踏んでいないでしょう。
人前に立ってよかったことはたくさんあります。ここまで読んでくださったあなたも、ぜひ、学生のうちからたくさん人前で自分を表現してほしいと思っています。必ず自分のために返ってくるからです。人生はあなたの選択次第で変わります。
▼音楽活動に興味を持った方は、こちらの記事も読んでみてくださいね！
▼音大の選び方
この記事へのコメントはありません。