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【音大の選び方】元音大生が語る!―音大を選ぶポイントや費用、専攻について

今まで音楽専攻ではなかったけれど、これから音楽を専攻したい学生向けに、音大の選び方を紹介します。

音大を選ぶポイント

音大を選ぶポイントは大きく分けて3つあります。「学費」「専攻楽器」「将来設計」です。

音大を選ぶ「学費」

音大は学費が高く、金額に悩まれる方が多いのも現実です。自前の楽器が必要な場合には、楽器の維持費も加わります。一般的な4年制音大の学費は、卒業まで最低800万円以上かかります。大学院や海外留学までするとプロの演奏家を目指せる一方で、1,000万円以上もの学費が必要です。

音大を選ぶ「専攻楽器」

学校ごとに、専攻楽器の特色が異なります。講師がマンツーマンで授業を行うため、講師の実力は生徒の専攻楽器に大きく影響を及ぼします。

音大を選ぶ「将来設計」

音大によって、習得できる資格が異なります。演奏家になりたいのか、音楽の資格を活かした仕事をしたいかによって選び方が変わってくるでしょう。

音大を選ぶ際のアドバイス

3つのポイントごとに、どのように音大を選んだら良いかを一緒に考えましょう。

自分に合った学費に絞る

両親が学費を全て工面してくれるなら問題ないでしょう。しかし、年間200万の学費が出せない家庭の場合、教育ローンや奨学金を利用する学生もいます。教育ローンの場合は親が、奨学金の場合は自分(大学に通う学生)が返済することになるので、どちらが自分に合っているかを慎重に判断することが大切です。

▼奨学金については、ファイナンシャルプランナー(1級FP技能士・CFP資格者)の塚本伸明さんがこちらの記事で解説しています。

専攻楽器の講師の実力を見抜く

講師の実力は、実際に講師の演奏を聞いたり、講師がどれだけの活動力があるかを調べると分かってくるでしょう。一見すごい経歴が表記されていても、実際の演奏や活動が魅力的でないパターンも実在します。オープンキャンパスは目の光らせどころでもあります!

何のために音大を選ぶのか

音大によって、音楽教員免許、学芸員資格、音楽療法士、音響の資格が取れます。また副科で別の楽器を専攻することも可能です。私は留学にお金をかけたため、履修しませんでしたが、音楽療法士、副科はギターに興味がありました。

オープンキャンパスの活用

オープンキャンパスでは、自分が専攻したい楽器に対して、たくさんの講師のレッスンを受けると良いでしょう。

注目すべき点は、講師の教え方が自分に合うか講師が自分の魅力を引き上げてくれるか実際の授業は楽しいかなど、です。入学後は講師を変えるのが難しいため、講師の見極めはとても重要です。

国立音大と長期履修制度

国立音大は難易度が高く、全ての科目において優秀な成績が必要です。そのため、受験前に、副科(ピアノ)や理論などの学習費用がかかります。

一方で、長期履修制度は、履修期間を伸ばして、働きながら学校に通える制度です。そのため、全科目の優秀な成績がなくても入学できます。

受験で知っておいてほしいこと

音楽には正解がありません。審査をする講師の感性で決まります。もし、受験で第一志望に受からなくても悲しむ必要がありません!あなたの才能を開花できるかが重要です。最終的に、良かったと思える結果に導かれることが何よりだと思います。

最後に

私はかつて、音大に通う費用がなかったため、国立音大か長期履修制度での特待生入学という2択でした。長期履修制度の特待生として働きながらも、留学を考えていたことで人生が好転しました。

声楽専攻のため、自発的にたくさんのオペラ舞台も観に行き、イタリア本場の劇団の公演により、イタリアへ導かれていきました。

高校までは義務教育ですが、高校卒業後は自分の将来を創り上げていくため、迷うこともあるかと思います。これから何があるか分かりません。しかし、自分の思いに真っ直ぐ進める人生は、最終的に良い結果を生み出すと思います。

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