【音大入試】試験の種類や受験科目はなにがあるの?音大出身者が解説!
みなさんは音大に興味がありますか?楽器や音楽が好きだと気になる方も多いはず。
今回の記事では音大に入学したい方、どんな試験があるのか興味がある方に向けて音大の入試についてまとめていきます。
目次
音大の主な入試の種類
おもに3種類の入試方法がありますが、大学や学科によって科目が異なります。
総合型選抜
エントリーシートの提出、面接、実技によって選考される試験。
アドミッション・ポリシーと呼ばれる「理想の学生像」や「卒業後の人物像」などが重要視されます。総合型選抜の場合、音大では学科試験を求められることはほぼありません。
大学によっては、入学までの期間に楽典やソルフェージュなどの科目の講習会があり、予習してから入学できる場合もあります。
学校推薦型選抜
面談、実技、小論文の提出によって選考される試験。
大学や学科によってソルフェージュや楽典などの科目が追加される場合もあります。こちらの入試には指定校推薦と公募制一般推薦の2種類があり、自分に合った方法を選んで受験するのをおすすめします。
・指定校推薦
大学によって定められている高校から数名だけ選抜される方法。大学の募集人数よりも指定校推薦の希望が多い場合、高校内で推薦枠を勝ち取る必要があります。数名の狭き門ですが、音大へ進学する方が少ない高校では推薦を受けられる可能性も十分あります。指定校に通われる方は積極的に狙いましょう。
・公募制一般推薦
大学の出願資格を満たしつつ、出身校の校長からの推薦を貰うことによって受験できる方法。こちらは推薦のハードルが低い代わりにライバルが多いので、指定校推薦よりハードルの高い受験方法です。
一般選抜
実技試験に加えて一般科目が必要な試験。共通テストの受験が求められる大学や、国語や英語などの語学だけ試験される大学など、大学によって異なります。
音大の主な入試科目
この項目では、音大の入試項目と内容を紹介していきます。
実技
楽器を演奏して実力を測る試験です。
正確性、止まらず弾けるか、音楽的な表現などが採点されます。作曲科の場合は少し異なり、決められた調性に沿って複旋律、和声などの作曲課題を期限内に提出します。
ソルフェージュ
初見の楽曲を正確に楽譜に写し取る試験。2声の複旋律、和声聴音、大学によっては記憶聴音があります。
楽典
和音の構成や楽譜の読み方など、楽器を弾くうえで必要となる音楽的な知識を測る試験。
大学や学科によって難易度が異なり、最低限の知識のみ求められる大学や、ある程度高い知識が必要となる大学があります。どの学科でも必要となる科目なので、入学式の前におさらいしておくと安心です。
新曲試唱
初見の楽曲を伴奏なしで歌う試験。歌う前に1分ほど楽譜を見る時間が与えられ、その間にメロディを把握してから歌います。
副科ピアノ
楽器を使わない作曲科や声楽科などの学科の場合は、ピアノの課題曲が与えられる場合があります。課題曲の難易度はツェルニーからバッハの平均律まで大学によって大きく異なるので、注意が必要です。
面接
学校推薦型選抜や総合型選抜などの場合に課される試験。大学にもよりますが、志望動機、将来の目標などが聞かれます。
小論文
大学から決められたお題に沿って1時間程度で論文を作成する試験です。一般的な論文と同じように文章の読みやすさ、客観的な視点によって論じられているかなどが審査されます。
学科試験
試験方法や大学によって異なりますが、多くの音大に学科試験があります。
音大における学科試験のスタンスは大学によってさまざま。実技と同じくらい学科試験を重要視する大学、留学がカリキュラムにあり、高いレベルの英語を求められる大学など、学部や大学によっても大きく異なります。
まとめ
今回の記事では、音大の試験についてまとめました。
音大は一般の大学と異なり、大学によって求められる科目や技能などが異なります。気になる音大があったらネットで調べたり、知り合いがいる方は試験の傾向を聞いて受験を有利に持っていくことが重要となります。後悔の無いように対策をして、試験当日を迎えるようにしましょう。
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