10代が読書した方がいい理由3選!どんな本を読めばいい?
僕がもし10代に戻れるなら、おそらくたくさんの本を読んでいたかと思います。
読書は、最も手軽に人生観を深めることができるツールです。だからこそ、可能な限り若いときに本をたくさん読むべきだと僕は考えます。
残念ながら僕は「読書なんて堅苦しい」という意味不明な考えで、10代の頃に、読書を怠ってしまいました。今思えば、あの時にしっかり読書しておけば、自由な人生をもっと早い段階で過ごせていたかもしれません。
そこで本記事では、10代の頃に読書した方が良い理由を紹介していきます。もちろん、無理して本を読む必要はありません。でも、少しでも読書に興味があるのであれば、本記事を最後まで読んでいただけると幸いです。
目次
理由①:教養が身に付く
読書は、最も手軽に教養を身につけることができるツールです。時代によって教養の内容は異なるとされていますが、現代社会では「普遍的な知識」や「知恵に裏付けされた品位」という意味で用いられています。
現代社会においては、以下のような学問が教養に値するでしょう。
- 経済学
- 社会学
- 芸術
- 哲学
- 自然科学
- 政治学
- 文学
- 歴史
これらの学問を一通り学んでおくと、社会を深く理解することが可能で、自らが社会のどこに位置しているかが明確にわかるようになります。
また、現代社会で活躍する人の多くは、教養をしっかり身につけています。これらの人と対等に会話できるようにするためには、自分自身も同じレベルの教養を身につける必要があるのです。
将来的に仕事を成功させたいのであれば、一定のレベルの教養が必要不可欠だと言えるでしょう。
理由②:未来をある程度予測できる
読書で様々な知識を身につけることができれば、他の人よりも高い精度で未来を予測することができます。
もちろん、超能力者のように未来を完全に予測できるわけではありません。感覚的に「これからの社会はこうなるのではないか?」という意見を持てるようになるということです。
例えば、GPT-3という単語をご存知でしょうか。GPT-3とは、簡単に言うとAIによる自動文章生成ツールで、非営利法人OpenAIによって開発されたものです。
そしてこのGPT-3は精度が非常に高く、Googleの検索ビジネスを脅かしたり、コーディングの自動化によって多くのエンジニアの職を奪ったりする可能性が指摘されています。もちろん僕のようなWebライターの職を奪う可能性も極めて高いでしょう。
つまり、GPT-3という単語を知っている僕は、近い将来にWebライターの大半がAIに駆逐されたり、もしかしたらGoogleがビジネス的に厳しくなる未来が見えているというわけです。
また「歴史は繰り返す」という名言があります。実際に現代社会で発生する出来事は、過去の出来事に似たような事例ばかりです。
例えば直近の新型コロナウイルスに近い事例は、20世紀初めのスペインかぜがあります。また、これから起こるであろうAI・ロボットによる産業革命に近い事例として、近代欧州の蒸気機関による産業革命が挙げられるでしょう。
そしていつの時代でも、人類は過去の歴史と同じような選択をします。なぜなら数百年や数千年程度で人類の脳は進化しないからです。そのため、定期的に歴史は繰り返されます。逆に言えば、歴史を学んでおけば、未来をある程度予測できるということです。
このように知識を身につけておけば、他の人よりも高い精度で未来を予測でき、リスクを可能な限り小さくすることができます。また、それをチャンスに変えることもできるでしょう。
10代の頃に読書で積み上げた知識は、高校・大学卒業時で次のキャリアを定めるときに、大いに役立つことになるでしょう。
理由③:想像力が高まる
読書とはある意味、別世界を擬似体験するようなものです。例えば小説を読んでいるのだとしたら、それは小説の世界を擬似体験しているということになります。
活字を読み進めていくと、自然と頭の中で映像が浮かび上がるのです。この過程は脳を強く刺激し、想像力増大に繋がることは間違いありません。
現代社会では、AIなどのテクノロジーの普及によって、想像力(創造力)を発揮できる人材だけが生き残るといわれています。そのため、もし長期的に仕事で活躍したいのであれば、読書で想像力を養っていくことは必要不可欠なのです。
この場合、先ほど紹介した学問だけでなく、ファンタジーなどのフィクション作品に多く触れることも大切です。Appleの創業者であるスティーブ・ジョブズや、世界で最も注目されている経営者であるイーロン・マスクも、SF小説をたくさん読み込んできたというエピソードが非常に有名です。
特に、このようなファンタジー作品は、年を取れば取るほど距離が離れていきます。「子どもの頃はたくさんアニメを見てきたけど、大人になってから見なくなった」というのはよく聞く話です。そのため、脳が柔らかい10代のうちに、たくさんのファンタジーに触れた方が良いと僕は考えます。
【さいごに】10代の頃はまず何を読むべき?
基本的に、自分の興味の赴くままに本を読んでいけばいいでしょう。この際、無理して活字本を読む必要はなく、まずはマンガから読んでも問題ありません。
例えば『ONE PIECE』にハマったのであれば、「キャラのモチーフになっている歴史上の人物に関する本を読んでみる」ということもできます。
ただし、もし僕が10代の方々に何かおすすめできるのであれば、哲学本をおすすめします。書店に並んでいる自己啓発本の大半は、哲学本が源泉になっているからです。特に、本記事をここまで読んでいる皆さんは人生に対してストイックに考えているかと思いますので、ニーチェの書籍がおすすめでしょう。
まずは、ニーチェのエッセンスが手軽に読める『超訳ニーチェの言葉』がおすすめ。そして原典に触れたいと思ったら、ニーチェの代表作である『ツァラトゥストラはこう言った』を読むのがいいでしょう。
とにかく、先ほども述べた通り、自分の興味の赴くままに本を読み進めていくことが大切です。知的好奇心を働かせて、自分の「知りたい!」という気持ちに素直になってみてはいかがでしょうか。
この記事へのコメントはありません。