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教養を身につける方法5選【10代のうちに知っておきたい】そもそも教養ってなに?

「今の若者には教養がない」と言われることが多いようです。多くの人は「教養は大学で身につけることができる」と言います。しかし、必ずしもそんなことはありません。むしろ僕は、現在の日本の大学で教養を身につけることはできないと強く感じます。

結論から言うと、教養を身につけられるかどうかは、自分自身の向上心と知的好奇心次第です。

本記事では、そもそも教養とは一体何なのかを解説し、それから教養を身につける方法を5つ紹介していこうと思います。

そもそも教養って何ですか?【リベラルアーツ】

コトバンクによると、教養とは以下のことを指すようです。

学問、幅広い知識、精神の修養などを通して得られる創造的活力や心の豊かさ、物事に対する理解力。また、その手段としての学問・芸術・宗教などの精神活動。

コトバンクより引用

これを見ると、文系の大学で学ぶような「文学・経済学・法学・歴史」などにとどまらず、ありとあらゆる知識を得ることで教養を身につけられることになりそうです。

また、教養に近い言葉として「リベラルアーツ」があります。

リベラルアーツとは元来、人間を良い意味で束縛から解放するための知識や、生きるための力を身につけるための手法を指します。 古代ギリシアで生まれたこの概念は、やがて古代ローマに受け継がれ、言語系3学(文法・論理・修辞)と数学系4学(算術・幾何・天文・音楽)で構成される自由7科(セブンリベラルアーツ)に定義されました。

桜美林大学より引用

上記の説明を踏まえると、教養(リベラルアーツ)とは「人間的な自由を得るための知識・生きるための力」という解釈で良さそうです。

教養を身につけることで、世界の解像度が上がる

教養のある人は、社会の仕組みを理解した上で自分の考えを持つことができます。逆に、教養のない人は、社会の仕組みを理解することができていないので、本当の意味で自分の考えを持つことができません。

教養は地図のようなものです。教養を養うことで世界の全体像がハッキリし「自分が世界の中でどこにいるのか」がわかります。逆に教養のない状態というのは、世界の中で自分がどこにいるのかわからない状態です。では、自分が世界のどこにいるのかわからない状態で、はたして自分自身の目指す目的地まで辿り着けるのでしょうか。

地図(教養)を手に入れることで、私たちは初めて自分を理解することができ、具体的な行動を取ることができるのです。現代は非常に複雑な仕組みで動いており、AIの進化でより複雑化することが予想されています。だからこそ、自分自身の現在地を見失わないための深い教養が求められているのです。

教養を身につける方法①:読書する

最も手軽に教養を身につけられるのは読書です。とにかく幅広いジャンルでたくさんの本を読みましょう。

まずは自己啓発書から読み始めるといいでしょう。モチベーションが上がります。ただし、可能な限り早い段階で自己啓発書から卒業することをおすすめします。結局のところ、どの自己啓発書でも書いてあることに大差はありません。自己啓発書の内容を一言に要約するなら「とにかくやれ!」です。

また、可能であれば、それぞれの学問の古典になっている本を読み込んだ方がいいです。例えば経済学であればマルクス、ケインズ、アダム・スミスなどの著名な経済学者の書籍は一通り読みましょう。

古典は、その内容が多くの識者に認められているからこそ、古典として残り続けています。内容が難しいので読破するのに苦労しますが、可能な限り古典を読み進めていくようにしましょう。

なお、読書量を低価格で増やしたいのであれば、Kindle Unlimitedと図書館の併用がおすすめです。

教養を身につける方法②:芸術に触れる

文字や言葉では説明できないものが、この世界には存在します。そんな抽象的な感覚を形として表現しているのが芸術です。

一口に芸術と言っても、様々なものがあります。美術館に展示されているような美術品はもちろんのこと、小説・音楽・漫画・映画なども一種の芸術作品です。現在はサブスクサービスの普及で映画見放題音楽聴き放題なので、これを使わない手はありません。

芸術作品には、抽象的な感覚として、社会情勢が反映されていることがほとんどです。例えばヒップホップやブルースは黒人音楽で、当時の白人至上主義社会のカウンターカルチャーとして米国で生まれました。

芸術に触れることで、当時の社会情勢を感覚的に理解することができます。積極的に芸術に触れるようにしましょう。

教養を身につける方法③:旅に出る

教養は、旅でも身につけることができます。

例えば、中国に滞在したことがない人が、中国について語っていても説得力がありません。「ニューヨークは物価が高い」と言われていますが、インターネットで見る情報と、実際に現地に訪れて物価の高いスーパーマーケットで訪れるのとでは、情報の濃度が全く異なります。

インターネット上に存在する情報の大半は、二次情報や三次情報です。その一方で、旅で得られる情報のほとんどは一次情報です。インターネットが普及している現代社会では、どれだけ一次情報を掴み取れるかが重要であるかは言うまでもありません。

インターネットや読書では得ることのできない情報・経験・感動を旅で掴み取りましょう。

教養を身につける方法④:遊びまくる

教養は、遊びでも身につけることができます。

例えばあなたがゲーム好きだとしましょう。一般的にゲームとは娯楽の趣味であり、一見すると教養とは真反対の位置にあるものかもしれません。

しかしゲームには、その裏側ではとてつもない教養が眠っているのです。例えば『パズル&ドラゴンズ』では、世界各国の神々をモチーフにしたモンスターが登場します。また「どのように課金へ誘導するか」というデザイン性や、ゲームシステムでどのような計算が実行されているか、そしてなぜ『パズドラ』がヒットしたのかまで考えていくと、多くの気付きが得られるはずです。

もちろんゲームに限った話ではなく、グルメ・お酒・ギャンブル・アウトドア・テーマパークなどにも、多くの教養が眠っています。

もし、あなたが遊びまくりたいのであれば、いっそのこと徹底的にハマりましょう。そうすることで、他の人にはない新たな視点を獲得できるかもしれません。

教養を身につける方法⑤:スポーツに打ち込む

体力的にまだまだ頑張れる10代の方であれば、スポーツに打ち込んでみるのもいいでしょう。スポーツは、間違いなく教養に繋がります。

まずスポーツは、自己研鑽が必要不可欠な領域です。どのようにすれば自分がより成長し、強くなるのか、しっかり考えなければなりません。この自己研鑽のステップは、スポーツに限らず、様々な領域で活きてきます。

また、中高生の部活動では、高度なチームワークを養うことができます。

そもそも人間は、この地球上に存在する生物の中で唯一、非常に大きな集団を形成できる生物です。他の動物だと、群れを形成したところでせいぜい数百頭程度。しかし人間は、我が国日本のように、"億"以上の集団を形成できるのです。人間の最大の強みはチームワークにあると言っても過言ではありません。

そして部活動でチームワークを向上させることが可能です。「自分がどのように動けばチームがもっと良くなるのか」「チーム全体としてどのような目標設定をすべきか」というように考えながら行動することで、社会で求められるチームワークを養うことができます。

さいごに

教養は、人間が自由に生きるために最低限必要な土台です。この土台がしっかりしているからこそ、そこに初めて「個性」という名の樹が立ちます。

なぜなら社会の大きな流れが、人間を常に支配しようとするからです。なんとなく周囲の人や社会の流れに任せて生きるのか、それとも教養を手に入れて自分自身で生き方を構築するのか。

現代社会は、歴史上最も激しい変化が繰り広げられる乱世になりそうです。この時代を生きにくためにも、早い段階で深い教養を身につけておきましょう。そして、教養を身につけるための学びの旅は、おそらく、一生かけて取り組まなければならないことだと思います。

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