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”地方創生を若者に託したい”地域通貨とビアバイクで静岡・用宗を盛り上げる!【私が旅で出会った面白い大人】

世の中には、SNSでは姿を現さないけど、面白いことを考えている人々がたくさんいます。私自身、日本中を旅していることもあり、そのような面白い方々と出会ってきました。

そこで本記事では、静岡の用宗を地域通貨とビアバイクで盛り上げようとするYさんとのお話を紹介してみたいと思います。

静岡県静岡市用宗が、今アツい

2022年6月下旬、私は静岡県静岡市の用宗という場所に1週間ほど滞在していました。あまり知られていない地域ですが、隠れ観光スポットとして一部の方々に注目されています。

用宗の魅力は、海と山が織りなす自然景観と、ノスタルジーな雰囲気が漂う港町の景観にあります。また、最近は建物のリノベーションが進んでいて、おしゃれなショップも増えてきました。

そして用宗の最大の魅力は、超新鮮な生しらすにあります。通常、しらす漁を実施する際は、大量のしらすを漁獲してから港に戻るのが一般的です。しかし用宗の場合、しらすを新鮮な状態でその都度持ち帰るために、複数の船が出港します。

つまり、一般的なしらす漁よりも複数の船を出港させる手間を取ることで、超新鮮な生しらすを提供することが可能となっているのです。用宗は、生しらすを最も美味しく食べられる地域だといっても過言ではありません。

そしてそんな隠れスポットである用宗で、私は用宗を盛り上げようとしている人に出会うことができました。

用宗で地域通貨を発行したい

私は当時、住宅サブスクサービスのADDressを使うことで、日本各地を巡っていました。そして用宗で家主を務めているYさんと出会うことができたのです。

Yさんは既に定年で退職済みで、用宗でのんびりとした生活を送っています。そんな中、「用宗を盛り上げたい!」ということで、何か面白いことができないか、常に画策しているようだったのです。

私も地方創生については非常に興味があったので、Yさんと熱く語ることに。その中で地域通貨の話題になりました。

地域通貨とは、簡単に言ってしまえば、特定の地域でのみ利用できる通貨のことです。地域経済や地域コミュニティの活性化が期待されています。事例としては岐阜県飛騨高山地域のさるぼぼコインや、愛知県名古屋市の金シャチマネーが挙げられるでしょう。

そしてYさんは、地域通貨を用宗で発行してみたいというのです。ただし、Yさん自身がITに精通していないということもあり、地域通貨に興味がある人や行動力のある若者にぜひやってほしいとのこと。興味がある人はぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

ビアバイクが面白い!

それと、Yさんはビアバイクについても熱く語ってくれました。ビアバイクとはオランダが発祥の移動式ビアカウンターで、10人ほどで自転車を漕ぎながらビールを楽しむという乗り物。以下の動画を視聴すれば大体のイメージは掴めるはずです。

そして実際にYさんは横浜でビアバイクを体験し、「クラフトビールが美味しいし、なんだか盛り上がるし、若い世代と交流できるから最高!」ということで、ビアバイクを用宗に普及させたいとのことでした。実際、用宗にはクラフトビール醸造所のWest Coast Brewingというスポットがあるので、ビアバイクとの相性は抜群。

Yさんも既に行動に移していたようで、ビアバイクを製造しているメーカーを突き止め、どれくらいのお金が必要なのかを算出していました。私の記憶が正しければ100万円から200万円ほどだったとのことので、十分実現可能な予算です。

「これをクラウドファンディングで集めて……」という感じに、私とYさんとの話が盛り上がっていきました。

若者に地方創生を託したい気持ち

私とYさんは気がついたら3時間ほど語っていました。その中でYさんが「日本の将来を若者に託したい」と話していたのが、今でも印象に残っています。というのも、視野が広くてある程度優秀な若者の大半は、日本を離れてしまうケースが多いからです。

また、現在の日本、特に地方では少子高齢化が深刻な問題になっています。そのため、「地方創生を頑張りたい!」と思っても「若者がいないから活気がない……」という状況になっている地域が多いのです。

Yさんも「用宗の地方創生は若者に託したい」ということで、その時々で会う若者に用宗の魅力や自身のビジョンを伝えるようにしているようです。

個人的に、今の日本は都市部よりも地方の方が圧倒的に面白いと思います。また、箱根や沖縄といった観光名所ではなく、自然豊かで美味しいご飯が食べられる地域が密かにアツくなっています。

こういったことはインターネットを通した間接的な情報ではなく、実際に自分の目で見て、肌で感じなければわからないことです。そしてふと「これをやれば、この場所は面白くなるんじゃないか」とアイデアが思い浮かぶようになります。あとはそれを実行するだけです。まあ、それが一番難しいのですが。

ぜひ用宗に!

用宗駅は、静岡駅から電車で2駅とアクセス抜群なので、比較的気軽に訪れることができます。いずれ用宗は必ず話題になると思うので、"隠れスポットとしての用宗"を楽しめるのは今だけです。ひとまず、都市圏に住んでいる方は、用宗に訪れてみてはいかがでしょうか。

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