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【大学院進学のメリット・デメリット】理系大学院卒の先輩に聞く!

大学を卒業した後に、大学院に進学するという選択肢があります。大学院に入学すると、自分自身の好きな分野だけを専門的に勉強することが可能です。

今回は、実際に大学院を卒業した私が、大学院に進学するメリット・デメリットを紹介します。

大学院とは?

大学院とは、大学を卒業した後に、さらに専門性の高い学問を学びたい人が通う教育機関です。文系学部よりも理系学部の人が大学院に進学する比率が高い傾向にあります。

私は、理系大学院の修士課程で脳について研究していましたので、今回は理系大学院について詳しく紹介します。

(補足)大学院は、修士課程(2年)、博士課程(3年)です。博士課程に進学する場合は、修士課程の2年を卒業する必要があります。

大学院に通うメリット4つ!

実際に大学院に通って、感じたメリットについて解説します。

【プレゼンテーション力がつく】大学院のメリット①

大学院に通うメリットとして、プレゼンテーション力がつきます。日々の研究成果を報告する機会が多いのが、大学院生。
相手が理解できるよう、プレゼン資料を作成したり、論理的に話を組み立てたりする必要があります。以前は、人前で話すことに対し苦手意識がありましたが、話す機会が多かったため、徐々に苦手意識がなくなりました。

【自分自身で考える力が身につく】大学院のメリット②

大学院に通うことで、自分自身で考える力が身につくでしょう。日々、研究していくにあたって、「なぜ、その研究結果になったのか」を考えていく必要があります。

研究結果から、分析をしたり、考察をしたりして、次にどんな研究を進めていけば良いのかを考えていきます。

日常生活においても、ニュースに対し、正しく情報を取捨選択できるようになりました。

【英語力がつく】大学院のメリット③

英語力がつくのも大学院にいくメリットとしてあげられるでしょう。研究を進めるにあたって、今何がわかっていて、何がわかっていないのかを調査するため、英語の論文を読む必要があります。

私は、英語読解力が低かったので、論文を読むのに苦労しました。今は、翻訳機の翻訳レベルも上がってきており、翻訳機も頼りになりますが、専門性の高い文章では、翻訳機をかけただけでは、理解できないことがあります。

そのため、ある程度の英語読解レベルが必要。論文をたくさん読んでいくうちに英語を読むことに慣れてきます。

研究室によっては、英語でプレゼンテーションするところもあることから、専門性の高い分野を学びながら英語力も高められるでしょう。

【学歴アップ】大学院のメリット④

私の友達で、出身大学とは違う東京大学の大学院、京都大学の大学院のような最難関大学の大学院に進学する人も多数いました。

大学入試に比べて、大学院入試では、合格難易度において難しくない傾向にあります。理由としては、受験科目数が大学入試よりも少ないことや倍率が高くないことが考えられます。

「やりたい研究があるから、難関大学の大学院に行く」というのが理想であると考えますが、学歴を求めて、大学院に入学するのも一つの手段です。その結果、一流企業に入社しやすくなる可能性もあるでしょう。ただ、その場合でも「自分が本当にやりたいことかどうか」、じっくり考えることをおすすめします。

大学院に通うデメリット3つ

大学院に通うデメリットについて解説していきます。

【就活との両立が大変】大学院のデメリット①

就活との両立が大変であることがデメリットです。私は、2020年に就活をしたので、コロナの時期にかかり大学が休校となり、就活に力を注げましたが、先輩をみていると、かなり忙しい様子でした。

研究室によっては、就活を優先させてくれる研究室や、通常通り研究しないといけない研究室があります。研究室に入る前に必ず確認をしておいたほうがよい事項といえるでしょう。

【学費がかかる】大学院のデメリット②

学費がかかるのがデメリットであるといえるでしょう。

研究室で研究をしながら、アルバイトをすることが難しい研究室も多い印象です。

【無給の仕事になりえる】大学院のデメリット③

「無給の仕事になりえる」とタイトルをつけましたが、捉え方によっては、研究を無給の仕事と思うことがあるかもしれません。なぜならば、基本的に大学院での研究は、仕事にほぼ等しいからです。

日々研究を進めていくことは必要であるとともに、先生への研究報告や相談、ディスカッション、プレゼンテーション、まさに仕事で行う業務そのものです。

学歴だけを求めて、研究分野に興味がなければ、かなりつらい時間を続けることになるでしょう。大切なのは、大学院の時間をいかに自分の能力として還元するかどうか。好きな研究であるかどうか。

その思いがあれば、無給の仕事とは思わないでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は、私の大学院での実体験とともに、大学院に進学するメリット、デメリットについて解説してきました。

大学院に入学して大切なのは、いかにこの時間を自分の能力に還元するかです。スキルとしては、英語力、論理的思考力、分析力、プレゼンテーション力などがつくでしょう。

ご覧いただきありがとうございました。

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