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【好きを仕事にする】ウイスキー文化研究所ディレクター・砂山芽久さんインタビュー

こんにちは!ベトナムの寺内です。

今回皆さんにご紹介するのは、学生時代にウイスキーに出会い、現在ウイスキー文化研究所にて東京ウイスキー&スピリッツコンペティションのディレクターをしている砂山芽久(すなやまめぐ)さんです。

好きなことを仕事にするには?学生時代の過ごし方など、学生の皆さんの参考になるお話を聞いてきました!

砂山芽久さん

1987年生まれ。和歌山県出身。

大学時代にアルバイトをしていたオーセンティックバーで、20歳の時に初めてウイスキーに出会う。

新卒では大阪の不動産会社に入社。退職後は半年間スコットランドへ語学留学し、その後ウイスキー文化研究所へ入社。2013年に東京へ上京しました。

2019年7月に今後のライフプランのため退職しましたが紆余曲折あり、2023年8月にウイスキー文化研究所へ再就職。現在はコンペティション運営の他、ウイスキースクールのセミナー運営、試験事業運営、オンラインショップ事業などを行なっています。

今回はそんな砂山さんから貴重な話をたくさんお聞きすることができました!

ウイスキーとの出会いから仕事まで

ウイスキーとの出会い

大学生時代のアルバイト先・オーセンティックバーにて

──ウイスキーを好きになったきっかけを教えてください。

砂山さん 大学在学中のアルバイト先で、20歳になった時に初めてウイスキーを飲みました。同じ茶色い液体なのに、銘柄によって味や香りが全然違うことが面白いと思いました。バーに置いてあった「ウイスキーワールド」という雑誌や「シングルモルトウィスキー大全」で「ウイスキー文化研究所」についても知りました。

大学の卒業旅行で初めてスコットランドへ一週間行き、その際も「シングルモルトウィスキー大全」を持参して様々なウイスキーに触れ合い、さらにウイスキーを好きになりました。

卒業旅行中・スコットランドにて

──そのまま新卒でウイスキー文化研究所へ入社されたのですか?

砂山さん いいえ。ウイスキー文化研究所は中途採用しか行なっていなかったため、新卒では大阪の不動産会社に入社し、3年間営業として働きました。

──なぜ不動産会社だったのですか?

砂山さん B to C(企業(Business)が一般消費者(Consumer)を対象に行うビジネス形態のこと)を経験しておけば、次の仕事のチャンスにも繋がると考えました。また不動産の営業を経験する中で体力に自信がつき、諦めかけていたスコットランド留学を目指すようになりました。

念願の「ウイスキー文化研究所」へ入社

スコットランド・スカイ島にてツアー同行

──その後どのように過ごされて「ウイスキー文化研究所」に入社されたのですか?

砂山さん 不動産会社退職後、25歳の時にはスコットランドへ半年間語学学校に通いながら、ウイスキーの蒸留所などを巡りました。帰国前にFaceBookでウイスキー文化研究所のスタッフ募集を知り、スコットランドにいる間に履歴書を送りましたが、不採用でした。私って、好きなところには一回落とされるんです(笑)

帰国後に再募集をしていたので、その際は履歴書だけでなくスコットランドのレポートも添えて応募し、2013年9月に「ウイスキー文化研究所」に入社しました。

──約6年勤めて「ウイスキー文化研究所」を退職されたそうですが、それはなぜですか?

砂山さん 理由が2つあり、まず社内恋愛で結婚し、仕事とプライベートを分けるためにも3年間は離れようと考えました。また、6年間勤めて複数の事業を経験させていただいたなかで、考え方のズレが生まれ始め、純粋な気持ちで成長ができるか不安に感じたこともあり、ウイスキーやこの仕事を好きなうちに一旦区切りを付けようと思いました。

──ウイスキーから離れている間はどんな仕事をされていたのですか?

砂山さん 自分の中で“3年間離れる”という期間を決めていたので、3年で辞められる仕事をしようと、はじめは飲料メーカーの派遣社員として働いていました。その際に、当時立ち上げを担当した洋酒の品評会で「ラム酒」の面白さにも気づき、ご縁もあって週1でラム酒関連のダブルワークを始めました。その後、派遣の仕事の期間終了後はご縁あってラム酒専門バーで1年間働きました。

再びウイスキーの世界へ

イベントにて取材中の砂山さん

──その後ウイスキー文化研究所に戻られたのはなぜですか?

砂山さん ウイスキー文化研究所を離れたにも関わらず、気づけば外で同社の話ばかりしている自分に気づきました。また退職後外部になっても業界が近く、社長に必要なときは自身の状況を報告していたこともあり、自分が働き世代になってみて、やはり自分を業界へ導いてくれた方の事業を守っていきたいと改めて感じました。

ウイスキー文化研究所に戻りたいと社長に連絡しようと思っていた同日、社長から「戻って来ないか?」と声をかけていただき、戻ることを決めました。

──現在はどのような仕事をウイスキー文化研究所で行われているのですか?

砂山さん 現在はディレクターとして東京ウイスキー&スピリッツコンペティション運営の他、ウイスキースクールのセミナー運営、試験事業運営、オンラインショップ事業を行っています。

やりたいことがわからない10代へー自分の立場を利用する

スコットランドにて

砂山さん 私は正直大学入学後、自身の大学選びが正しかったのか疑問を持ち続けていて、不満が多かったです。そのため、アルバイトに注力していてその中でウイスキーにも出会いましたが、雑誌「ウイスキーワールド」を通して雑誌がどのように作られるかなどにも興味が湧き、大学時代には和歌山県のタウン誌のインターンを半年間しました。元々インターンは募集されていなかったのですが、ダメ元で問い合わせてインターンが決まりました。

もし今、自分の学生生活に不満があったり、やりたいことがわからない学生さんは、外の世界で動くことに注力してみることをお勧めします。学生という立場は今しかないメリットなので、その立場を利用して一瞬でも好きなものに賭けてみると、様々な人に出会えたり、新たな好きを見つけるきっかけができます。今ある不安をバネに動いてみてください。

“自分を愛すること”とは?

ウイスキー蒸留所への海外旅行にて

砂山さん “自分の好き・面白いという気持ちを大切に、自分に素直でいること”だと思います。好きなことを仕事にしている私ですが、ウイスキーに出会った頃のまま、面白いを軸に今も生きています。自分の信じたものは裏切らないです。

まとめ

好きなことを仕事にしている砂山さん、ありがとうございました。今後の目標は「何度かお酒で倒れているのでお酒との付き合いをほどほどに(笑)、仕事ではコンペティションやセミナーなど10年、20年続けられる事業を行なっていきたい」とのとこでした。

ウイスキーに興味のある方はウイスキー文化研究所HPもチェックしてみてください。

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