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【好きを仕事にする】ベトナム国内外で活躍するDJ・KAZHO(三浦一帆さん)<インタビュー>

こんにちは!ベトナムの寺内です。

今回皆さんにご紹介するのは、DJとしてベトナム国内外で活動している三浦一帆(みうらかずほ)さんです。

好きなことを仕事にするには?DJになるためにするべきことなど、学生の皆さんの参考になるお話を聞いてきました!

三浦一帆さん

1992年生まれ、神奈川県出身。明治学院大学卒業。

20歳頃からバーテンダーとDJをはじめ、大学卒業後はアパレル会社に就職。

その後、ベトナム・ダナンに渡越。2016年に「United Bar」をはじめ、数々の飲食店の経営やマネージメントの他、ベトナム国内外のホテルやレストラン・バーではDJ KAZHOとして活躍。現在は3店舗を運営しながら、DJ活動をしています。

今回はそんな三浦さんから貴重な話をたくさんお聞きすることができました!

DJをはじめたきっかけ

──DJをはじめたきっかけを教えてください。

三浦さん 学生時代からバンドをやったり芸能の仕事に関心を持っていました。20才の時にファッションショーの演出に携わる仕事をさせていただく機会があり、それまでの人生で1番労力を費やした活動になりました。充実感や達成感がすごかった反面、翌日には学園祭翌日の燃え尽き症候群のような、全く何事にもやる気が起きない気持ちになりました。


このままでは積み上げた成果がまたゼロに戻ってしまうと思い、無理矢理1ヶ月後に自分主催のファッションショー音楽イベントを企画し、とりあえず箱を押さえました。そこからあらゆる仲間に声をかけ、モデルとブランドの手配には全く苦労しなかったのですが、DJを出来る友人が全くいませんでした。
しょうがない、自分で見よう見まねでやってみるか、と手をつけたところから今の自分に繋がっています。


──ベトナム・ダナンに来たきっかけは何ですか?

三浦さん 前職の頃にDJとしてダナンに来る機会があり、その時に街の雰囲気や人の優しさを感じてダナンが一気に好きになったからです。

当時、騒げるバーは沢山ありましたが、日本のバーのようにゆっくり飲める場所がなく、またバーを作ればそこで自分もDJができると思いバーを始めました。

DJになるためには?

──三浦さんはご自身でDJの技術を身につけられたのですね。DJとして活躍するには、学校や誰かの弟子入り、なんて方法もあるのですか?

三浦さん 最近はDJスクールもとても増えたので、まずはそこで基礎知識をつけることも大事だと思います。地味な練習が多いですが、一人前のDJになるための近道だと思います。

──三浦さんも現在も自主練習などされたりしているのですか?

三浦さん 私は今DJ歴12年になりますが、プロDJでもそれぞれ十人十色のアプローチの仕方があることがとても興味深く、たまに一時帰国時にDJスクールのクラスに行ったりもしています。

私自身も「DJを教えてほしい」と言われることも多く、誰かに教えることもありますが、結局はどれだけ音楽を聞いたことがあるか・どれだけのDJのプレイを見たことがあるか、その経験値とひたすらの自主練がプレイに表れると思います。


DJとして活躍するには?

──三浦さんはベトナム国内外でDJとして活躍されていますが、どのようにオファーをいただいているのでしょうか。DJとしての自分の売り方、など教えていただけますか?

三浦さん 日本と海外でも大きく違うと思いますが、日本で活動していくのであれば圧倒的に人づてで、より多くの人と知り合いコミュニケーションを取っていく必要があると思います。そのクルーで関係性を作りながら音楽性を磨くことが必要です。


海外で活動するには、まず音楽性だと思います。オンラインに自分の音源をアップして聞かせるか、オープンデッキと言われる公開オーディションに積極的に参加してプレイを聞かせます。実力とステージ上のオーラを感じさせれば、自然とオファーは増えていくと思います。

──三浦さんは日本とベトナム、どちらの方がDJがしやすいと思いますか?

三浦さん 私はベトナムの方がしやすいですね。日本の場合だと、自分でチケットを売らなければいけなかったり、本業のDJ以外の部分での営業が必要ですが、ベトナムでは現場の店舗に支払っていただくことが殆どです。呼び込みが必要がないので、その分アーティスト活動に専念できます。また、ベトナムに限らず、海外の方がアートなどの無形のものにお金を支払う文化や傾向があると感じます。

やりたいことがわからない10代へー新しい情報と小さな努力

三浦さん 新しい情報を拒まず一旦全て咀嚼してみること。小さな努力も惜しまないことだと思います。DJとして音楽を絡めてしか説明が出来ませんが、日々新しい音楽ジャンルやサウンドは生まれ続けています。そこで「私はHiphopしかやらないから」など、勝手に間口を閉ざして新しいジャンルにチャレンジしないことは本当に勿体無いです。

──三浦さんもそういった経験があるのですか?

三浦さん 私自身、数年前にAmapianoという新しいジャンルを目にしたのですが、聴くこともなく無視していました。しかしここ一年、世界中のアーティストがAmapianoビートを駆使した曲を制作しています。「あの時にもっと早く手をつけていれば」と、とても後悔しました。


小さな努力は私にとって新しい人と出会い、覚えてもらうことでした。10年前に日本にいた頃はとにかく多くの人に覚えてもらうために、様々な行動をしたと思います。それが10年後の今になって、多く返ってきていると感じます。早ければ早いほど、先の人生に返ってくる反響は大きいと思うので、“こんな小さな努力”と思わず、まずは動いてみることが将来の自分に繋がると思います。 

“自分を愛すること”とは?

三浦さん 自分の良きも悪きも、客観的に把握することだと思います。日本だと不思議と、自分の良いところを肯定する=ナルシストで不快に思われがちだと思います。ひけらかして自慢してこられると不快ですが、自分で良いところ・悪いところを把握することで、自分に嘘を付かずストレスフリーで能力を発揮出来るので、常に楽しい自分でいられると思います!

まとめ

今回、三浦さんのお話を伺い、好きなことを仕事にしていることが伝わってきました。 2024年3月には「Blends Social Bar」を新たにオープンされた三浦さん。こちらは音楽に完全特化したバーで、毎日レコードDJやバンド生演奏が行われおり、今後のダナンのエンタメの中心になりそうです。

Blends Social Bar

気になる方はお店のHPを、三浦さんのDJスケジュールに関しては三浦さんのFBをチェックしてみてくださいね。

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