移動の保険「UGOKU」とは?

損害保険ジャパン(株)が新たに発売した保険「UGOKU(移動の保険)」をご存じでしょうか?この保険、とってもすごいんです。

プレスリリースによると、これはマイカーを手放した人の移動中のリスクを幅広く補償する保険で、2021年6月から募集を開始したそうです。

対象は契約者のみならず、その家族全員の交通乗用具に関する移動中の事故、買い物中のトラブルなど、日常生活における事故を幅広く補償。マイカーを手放した人へのニーズに特化した商品としては、業界初の保険だとか。

マイカーを手放した人ということで「自動車の保険」のマイナーチェンジかな?と思いきやそうではありません。自転車保険でももちろんありません。「乗り物」すべてにかかる保険なんです。

この「UGOKU(移動の保険)」とは一体どんな内容なのか、見てみましょう。

マイカーを持たない新しい生活・移動スタイルに合った保険

UGOKU(移動の保険)」は、マイカーを手放して自動車保険を解約したことにより、自動車保険で対象としていた運転リスク以外の補償がなくなってしまうという課題を解決する保険。

自動車や自転車などの交通乗用具による移動中のリスクを幅広く補償し、車を持たない生活や移動スタイルでも安心して日常生活を送ることができる。それを目指したものですね。

補償の対象となる「交通乗用具」とは?

交通乗用具とは少々難しくて聞き慣れない言葉です。

これは自動車、自転車、車いす、ベビーカー、歩行補助車、電車、ロープウェイ、航空機、船舶、エレベーター、エスカレーター、動く歩道などを指します。

基本的に日常生活でごく当たり前に利用する移動手段を網羅しているので、とても安心!

そればかりかロープウェイ、電動キックボード、歩道までありとあらゆる「動く」ものに対して補償がつくんです!

※ただし、「のりもの」のうち自動車、自転車のような「交通乗用具」と違いキックボード、スケボー、ストライダーのように「遊具」に分類されるものは適応範囲が異なります。例えばスケボーで人にぶつかった場合、賠償責任保険は適応されますが、乗っていて転んだ怪我の補償は対象外となります。つまり、遊具搭乗中の人身傷害交通乗用具事故保険は対象外となりますのでご注意くださいませ。

※なお、キックボードは「遊具」ですが、ナンバーをつけることで電動キックボードとして交通乗用具になりえます。その場合ですとこの保険の対象になり得ます。

保険期間と補償対象

保険は1か月ごとの自動更新。

補償の対象は本人(特に指定をしなければ契約者)、その配偶者、同居の親族、別居の未婚の子。つまり自分とその家族ということですね。

主な補償内容は?

ちょっと難しい言葉が並びますが、誤解があってはいけませんので損保ジャパンの内容を引用しつつ紹介します。

■人身傷害交通乗用具事故保険 (自動車運転中対象外)

自動車や自転車など交通乗用具に搭乗中の事故や、歩行中の交通乗用具事故により契約者が亡くなったり、ケガをした場合に生じる治療費などを支払われます。

■個人賠償責任特約

契約者が日常生活における偶然な事故により、他人に損害を与えた場合、または法律上の損害賠償責任を負った場合に保険金が支払われます。

■自転車等のロードアシスタンス特約

契約者が使用または管理中の自転車等が事故、故障またはトラブルにより走行不能となった場合に、契約者が負担した運搬費用が支払われます。

■宿泊・移動費用特約

契約者が使用、管理または搭乗中の自動車または自転車等が事故、故障またはトラブルにより走行不能となり、運搬された場合に、負担した宿泊・移動費用が支払われます。

■弁護士費用特約(日常生活・自動車事故型)

日常生活での事故または自動車の事故で弁護士に相談または交渉を依頼する費用等が支払われます。

このように、自分(または家族)が事故に遭っても、また事故を起こしても補償される内容となっているので、とても安心できる保険。万が一のときにお世話になる弁護士特約も心強いですね。

保険料と支払方法

保険料は月額980円とリーズナブル!

支払いは“契約者名義のクレジットカードのみ”となります。ここは注意が必要ですね。

まとめ

販売元の損保ジャパンでは、

「今後マイカーを手放す方やマイカーを持たない方が増加していくことが予想され、自動車保険を解約しても、日常生活で必要な補償は残したいといったユーザーの声に応える形で、安心・安全な移動を支援する新商品を開発したと」と述べています。

自動車や自転車を運転する以外での保険という画期的な「UGOKU(移動の保険)」。

なにかと危険が多い道路や通勤通学の電車など、日常生活に潜むリスクに対応するという意味でも、加入を検討するに値する新保険ではないでしょうか。

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