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新卒フリーランスで場づくりの道へ|西村菫が語るこれまで・これからのフリーランスキャリアとは?<インタビュー>

働き方が多様化する時代。新卒でフリーランスになる人も増えています。

しかし「新卒でフリーランスになるのは正直不安…」や「新卒フリーランスって実際どうなの?」と不安をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで今回は、新卒でフリーランスになった西村菫さんに、新卒フリーランスの働き方やこれまで・これからのキャリアをお聞きしました。

プロフィール

西村菫 フリーランスファシリテーター/ワークショップデザイナー
新卒でフリーランスでという道を選択し、ワークショップデザイナー/ファシリテーターとして活動中。現在は、ファシリテーター養成講座や高校生のキャリア探求プロジェクト、表現教育プロジェクトなどでの場づくりを行っている。ワークショップを通して 「 居場所 」となる空間を作り、人と人が繋がり、笑い合える瞬間を大切にしている

きっかけはドイツ留学とイベントでの出会い。新卒フリーランスとして仕事を得るまで

ーまずは自己紹介をお願いします。

新卒フリーランスで、ファシリテーター兼ワークショップデザイナーとして活動している西村菫です。

現在は、全て場づくりに関係する5〜6個のプロジェクトを仕事として請け負っています。具体的には、国際交流のイベント運営に携わったり、オンラインで講座運営をしたり、高校生の探究プログラムの進行をしたり、大学生メンターの育成をしたりしています。

ー新卒フリーランスになったきっかけはありますか?

留学先のドイツでさまざまな働き方をしている人に出会ったことがきっかけです。

留学する前までは大学を4年間で卒業して、就職するルートが人間が生きる型だと思っていました。しかし、「その型はあくまでも日本でしか通用しないこと」「見えない型にとらわれる必要もないこと」に気づきました。

またいざ日本に帰国し、就職活動を始めようと思ったものの、全くワクワクできなくて。「ワクワクするまで就職活動はしない」と決めました。

学生期間を延ばそうと考えていましたが、たまたま参加したイベントで出会ったファシリテーション養成講座を運営する代表に「一緒にコーディネーターやってみる?」と声をかけてもらったんです。そこから少しずつ個人で仕事をいただけるようになり、最初はアルバイトと掛け持ちしながら新卒フリーランスになりました。

「恩送りと期待値を超える」フリーランスとして大切にしている2つのこと

ー最初の仕事は、何気ないきっかけからチャンスを掴んだんですね!フリーランスとして働く中で、気をつけていることはありますか?

気をつけていることは2つあります。

1つ目は、「pay it forward(恩送り:誰かからもらった恩をその人に返すのではなく、全く別の人に返すと恩が連鎖して広がること)」の考えを仕事する時も意識しています。私、この言葉がずっと大好きなんですよね。

とくに自分の機嫌は自分で取ることを意識して、ハッピーな自分から何かいいこと・いい雰囲気を周りの人に伝えられるように心がけています。

2つ目は、今一緒に働いている人の期待を超えることを大事にしています。最初にフリーランスとして関わったファシリテーション養成講座のコーディネーターの仕事では、他のチームメンバーは全員年上で全員スキルも経験もありました。

だからこそ「すみれって使えるな」って思ってもらえるように、約束を絶対に守ることと、1mmでも良いから期待を超えることを意識しましたね。

この2つを続けていたら、3人から「すみれに仕事をお願いしておけば大丈夫だ」や「すみれに頼めば期限内に絶対に終わらせてくれる」という信頼を得ることができました。結果3人から全く別の仕事をもらえるようにもなりました。

一緒に働いている人の信頼を得るのは、次の仕事にもつながる大きな成果になりますね。

ー相手の期待を1mm超えるのは具体的にどういうことでしょうか?

頼まれてない仕事を率先して行うことです。

例えばスプレッドシートにGoogleフォームからのアンケート結果が反映されていたとします。そのままでも十分アンケート結果を確認することはできますが、少し整えてあげるだけで、見やすさは格段に変わると思っています。

他には、講座内で受講者の皆さんが作業する時。誰も頼んでいないけど、私は率先して音楽をかけています。自分が気づいた「誰もやってないけど、やった方がいいこと」を率先して行うと、自然と相手の期待を1mm超えている感覚があります。

新卒フリーランスの金銭的「苦労」と自分が選んだ人と働ける「楽しさ」

ー新卒フリーランスとして仕事を始めて、苦労を感じることはありましたか?

フリーランスは仕事がひとつではない分、それぞれのプロジェクトの繁忙期が重なることがあります。

またフリーランスは全て自分にかかっている仕事のため人に頼むことも基本的にはできません。休みを明確にしていないと、ずっと仕事に追われている感覚もありました。

ースケジュールやタスク管理は大変ですね…各プロジェクト繁忙期が重なり、自分では手に負えなくなった時は、どう乗り越えたのでしょうか?

「自分、今いっぱいいっぱいです」と正直に伝えました。基本的に仕事は自分にしかできない業務をお引き受けしていましたが、その中でも他の人ができる仕事は他の人にお願いするようにもしました。

タスクが自分のキャパシティを超えてしまった時は、納期や期限を長めに設定してもらうことも大切ですね。

ーメンタル面で不安になることはありませんでしたか?

最初はアルバイトの収入にも満たない金額だったため、「今の私って社会人と言えるのかな?」「大学は卒業したけど、これでいいのかな…」という不安に駆られたこともありました。

ただありがたくも実家にいたので、急いで自立する必要はないと自分に言い聞かせていました。フリーランスはやってみてダメだったら就職しようと第2の選択肢を持っていたのも、精神的支柱になりましたね。

実は「フリーランスって楽しい!」と序盤から思っていて。収入は十分なくてもストレスなく過ごせていました。

ー具体的にはどのような点にフリーランスの楽しさを感じていたのでしょうか。フリーランスのメリットをお聞きしたいです!

自分が選んだ人と働けることです。例え忙しくても、自分が働きたいと思っている人と働けるので、頑張ろうという気持ちになりました。

それって、仕事をやらされてる感がまったくなくなるんですよ。

フリーランスに向いている人=やめる選択肢を持てる人

ー新卒フリーランスに向いている人はどんな人だと思いますか?

向いていなかったらやめる選択肢をしっかり持てる人だと思います。物事をやめることって、ものすごい勇気も体力も必要ですよね。

実際、世の中には「石の上にも3年」ということわざがあるように、継続することが吉とされる風潮があります。その中でやめる決断をするのは並大抵のメンタルがないとできないのではないかと思っています。

しかし、新卒フリーランスに関しては、やってみないとどうなるかは本当にわかりません。だからこそ、新卒でフリーランスになる人は「うまくいかなかったら、方向転換しよう」くらいのメンタルを持つ必要があると思います。

新しい挑戦×音楽=これから目指していきたいビジョン

ーこれから目指していきたいビジョンはありますか?

できることをひとつずつ増やしていきたいと思っています。フリーランスという働き方は、ある意味「なんでも屋さん」。どんなプロジェクトでも役に立てるようスキルアップし続けたいですね。これまでに取り組んだことのない仕事にも積極的に挑戦したいです。

私は音楽も大好きです。音楽で人と人がつながる場づくりにも興味があるので、自分でいずれは大きなイベントを開催したいと思っています。「1,000人で歌う」これはいつか実現したいイベントです。

自分を愛することとは?

ーすみれさんにとって、自分を愛することとはなんでしょうか?

自分の心に耳を傾けて、心の要望を実行してあげることではないでしょうか。

忙しく過ぎていく日々の中ではなかなか自分の心の変化に気づきにくいです。しかし、心の声に耳を傾けてみると、休みが必要な時もあるかもしれませんし、誰かに褒められたいと心が訴えている時もあると思います。

私は休みが必要だと思ったら1人でカフェに行きます。自分の頑張りが褒められ足りていないと思う時は、日記を書いて「今日はこれを頑張った」と自分で褒めるようにしています。このように、自分を愛することは自分の心の声を聞いて、要望を実行してあげることだと考えています。

皆さんもどうか自分の心の声に蓋をせず、自分を愛してほしいです!

ー今日は素敵なお話をありがとうございました!

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